助成について

ヒグマ教育用ビデオ製作及び全道小学校への普及啓発活動

活動地域 活動分野
北海道 自然保護・保全・復元
団体名
(特定)自然教育促進会
所在地
〒047-0155
北海道小樽市望洋台2-14-1
TEL:0134-51-5666/FAX:0134-51-5667
URL:http://www.sokusinkai.com
団体の設立経緯・目的
幼児から一般の人を対象に自然体験活動(環境教育、野外教育を含む)や文化体験活動等を行なうためことを目的に、平成3年に設立した特定非営利活動法人。幼少年を対象としたアウトドアスクールの運営、指導者育成事業及び講習会、自然・環境保全に関する活動、受託事業を行なっている。
主な活動対象地域
北海道
活動形態
知識の提供・普及啓発
活動分野
自然保護・保全・復元
本プロジェクト助成継続年数
3年目

北海道大学ヒグマ研究グループの学生がクマに扮した野外実習

活動の概要

活動の背景と目的

環境省指定の絶滅の恐れがあるヒグマの地域個体群生息地では、指定されているのみで具体的対策が行われていないため、ヒグマによる事故や被害が多く、問題をかかえている。
 また、生物多様性条約が批准され、種の保存が求められるようになった社会的な変化を背景にして、ヒグマの生息する北海道ではヒグマ駆除一辺倒の対策を見直す必要性に迫られ、ヒグマとの共存を模索する必須の状況下にある。
 ヒグマによる事故や被害を回避することやヒグマと人との共存に必要なことは、ヒグマの基本的な知識とその対応方法を常識として子どもの頃にしっかり身につけておくことである。例えば、アメリカ合衆国ではすべての州で小学生を対象にクマの教育を必ず行っている。ところが、日本ではまだそのようなカリキュラムがない。海外の事例に学び、ヒグマへの対応方法の教育を普及させ、ヒグマ駆除一辺倒の対策を見直し、ヒグマによる事故や被害を回避する方法として教育用ビデオを製作し、普及啓発を行う。これらの活動を通して、上記の問題解決を図る。

活動の概要

今まで、北海道でクマ対応法のパンフレットやヒグマの基礎知識の子ども向け教育用パンフレットを作成するなどの実績があるエコネットワークや北海道大学ヒグマ研究会の協力により、ヒグマと人との共存に向けた教育用ビデオの本製作と普及啓発活動を計画。このビデオを全道の小学校へ配布し、普及啓発活動を行うことにより、低年齢の内からのヒグマに関する教育が必要だという認識を、学校関係者や子どもに関わる周りの大人たちが深め、ヒグマ教育を常日頃から行なうシステムをつくることを促すものとする。
 平成16年度には試作したビデオを元に、広く検討し、企画・台本を作成し、それに基づき撮影を行う。平成17年度に残りの撮影を終わらせ、ビデオ編集を行う。平成18年度に教育用ビデオパッケージを完成させ、全道の小学校に配布し、ヒグマの専門家による普及啓発活動を各地で行い、学校教育カリキュラムに組み込むことを促す。その他、小学生以外の地域住民や市民活動団体もレクチャーの対象にすることにより、より多くの方々にヒグマとの共存というキーワードを通して地球環境を考える機会を創出する。

活動の結果と効果

平成16年度のビデオ撮影は、予定通り順調に進み、野生ヒグマの生態の撮影は主に知床、大雪山、道東、道央などで行った。ヒグマ対策の現地取材は農業被害対策としての電牧設置、クマ対策用ゴミステーション現場等を撮影した。また、ヒグマの四季の生態や、野外活動でヒグマ生息地に入る場合の具体的対応方法のレクチャー、アイヌの古老へのヒグマに対する考え方や対応などのインタビューなど、シナリオに沿った必要な素材の撮影を中心に行った。
 平成17年度は主にビデオの整理をし、編集作業を行なった。その中で『小学生にとって親しみやすいビデオ』という観点に着目し、分かりやすさ、楽しさ、見やすさを追求すべく、台本、画像、BGM、ナレーションの言葉など、細部に渡り配慮し、完成させた。
 平成18年度は完成したビデオ、DVDを全道小学校、児童会館、博物館、図書館などに配布し、希望のある場所に出向き、レクチャーを行なった。ヒグマと人間との共存には、地球環境を守ることが一番大事であるということを理解してもらうためのよい教材であると確信している。

(助成金額:5,523千円)

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