助成について

フィリピン・セブ島及び沿岸域の水質汚染域における生物生息環境回復事業

活動地域 活動分野
フィリピン 大気・水・土壌環境保全
団体名
社団法人 国際海洋科学技術協会
所在地
〒107-0052
東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル2階
TEL:03-6230-4373/FAX:03-5575-0740
URL:http://homepage3.nifty.com/JIMSTEF/
団体の設立経緯・目的
経団連及び日本学術会議が中心となり、わが国及び世界の海洋工学の発展に寄与することを目的として1971年に設立。1987年にECOR日本委員会が発展的に解散し、国際海洋科学技術協会として発足した。
主な活動対象地域
フィリピン共和国セブ島及びマニラ等都市近郊及び地方の河川、海岸域
活動形態
調査研究
活動分野
大気・水・土壌環境保全
本プロジェクト助成継続年数
3年目

フィリピンの養殖池での作業風景

活動の概要

活動の背景と目的

当協会では1995年から継続して地球環境問題に取り組んでいる。1996年には東南アジアの海洋環境の啓蒙のための教科書作り及び環境に関するセミナーを開催し、併せて現地視察を実施した。続く1997~1999年はベトナムで、2000~2002年はインドネシアで、沿岸海域の環境修復を目的とした魚礁の設置と生態系回復試験を実施した。
 東南アジア諸国では、現在も山間部、海岸域の森林、マングローブ林の伐採による土砂流出、干潟・浅場水域の埋立等による沿岸域生態系の環境破壊が続いている。併せて、重金属を含む廃棄物の投棄による河川、海域の汚染が広がり、生物生息場が急激に減少している。この生物生息の基となる藻場、サンゴ礁の回復、ひいては環境修復を目的とする。

活動の概要

フィリピン・セブ島周辺海域は美しいことで知られているが、近年、陸域からの廃棄物の流入、埋め立てにより、海の環境悪化が広まってきている。この現状を回復させるため、陸域及び河川の水質浄化と廃棄物除去を行うこととした。当協会会員や関係する学識経験者の協力を得て、セブ島周辺海域及びマニラ近郊の河川、沿岸域、魚介類の養殖池で水質、底質、土壌調査を行った。また、ヘドロ等除去材を利用し、水、汚泥除去の試験を行い、良好な結果を得た。事業に当たっては、水質改善、藻場造成等の研究・事業を行っている日本の大学研究者や当協会と協力関係にある事業者と、フィリピン科学技術省のスタッフ等の協力を得て、地域の選定・調査・観測・協議を行っている。

活動の結果と効果

これまでの調査の結果、フィリピン・セブ島及びマニラ近郊の沿岸域の水から重金属を含む汚染が確認された。その汚染源は市街地からの汚濁水、水産物養殖場の飼料、畜産物飼育場からの廃水が主な原因で、それらが河川等を通じて海域汚染を引き起こしていると考えられる。
 今回、フィリピン側から原油流出事故の処置協力依頼を受け、環境回復のための油除去試験を行った結果、簡便に除去でき廃棄物から原油の溶出がないことも確認された。
 これまで当協会会員の持つ水浄化、ヘドロ等除去技術を使用し実験したところ、いずれも良好な結果が得られた。
 今後はこの技術を応用し、広域の汚染物質の除去・軽減、生物生息場の回復を図るだけでなく、現地住民、企業等の海洋への廃棄物投棄の考え方を一考させる教育・啓蒙の普及、振興により、漁業関連の生産力拡大と収入の確保も得られると考えている。

(助成金額:3,200千円)

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