助成について

フィリピン北部山岳地域における青少年育成のための環境教育推進事業

活動地域 活動分野
フィリピン 総合環境教育
団体名
財団法人キープ協会
所在地
〒407-0301
山梨県北杜市高根町清里3545
TEL:0551-48-2114/FAX:0551-48-3575
URL:http://www.keep.or.jp
団体の設立経緯・目的
山梨県八ヶ岳南麓で1948年から農村復興を目的に「食糧・健康・信仰・青年への希望」をテーマに農村コミュニティ事業を開始した。1985年から環境教育と国際協力活動として、アジアやアフリカ諸国の環境保全と地域振興を目的とした支援事業を展開している。
主な活動対象地域
フィリピン共和国ルソン島北部山岳地域
活動形態
知識の提供・普及啓発
活動分野
総合環境教育
本プロジェクト助成継続年数
1年目

「青年エコサミット」で環境演劇を上演した山岳地域の高校生たち

活動の概要

活動の背景と目的

ルソン島北部山岳地域は少数民族が自給自足に近い生活を営んできたが、社会情勢の変化により現金収入による生活になってきている。森林が伐採されて野菜栽培に転換するなどの影響で環境破壊が進んでいる。農薬や化学肥料の使用による土壌・水質汚染が広がっているが、地域住民は廃棄物処理や環境問題に対しての意識が低いのが現状である。環境問題を解決するためには、地域社会のリーダーとなる青少年を対象にした環境保全のための環境教育が必要である。本事業は、当協会で2002年からフィリピン・ルソン島北部山岳地域においてバギオ市にある環境NGOと協力して、山岳地域6州において住民参加型の環境保全のための環境教育プログラムを実施してきた実績を生かして、将来を担う青少年と教育関係者を対象にした環境教育の普及啓発を行うことで環境保全の意識を向上させることを目的とした事業である。

活動の概要

海外パートナー団体の環境NGOと協力して、コーディリエラ地方と呼ばれる山岳地域で高校生と教育関係者を対象にした環境保全のための環境教育セミナー「エコキャラバン」を開催し、独自の文化と伝統的な暮らし方を生かした環境プログラムを指導した。地域住民や青少年たちに参加を呼びかけ、青少年たちが環境保全に取り組む成果として、1月下旬にイフガオ州マヨヤオ町とカリンガ州ルブアガン町で環境イベント「青年エコサミット」を開催し、環境演劇の上演、環境写真の展示、環境プログラムを実施した。高校生たちは地域の環境問題を学びながら、自分たちの伝統的な文化や音楽を取り入れた環境演劇を制作して、地域住民に素晴らしい自然を再認識してもらい、環境保全活動への参加をアピールした。

環境指導者を育成するために山岳地域の教員が中心となって環境カリキュラムづくりに取り組んだ。小学校から高校生を対象とした身近に起こっている環境問題を考え、環境保全を促す教本として関係機関、学校などに配布した。

活動の結果と効果

環境教育セミナー「エコキャラバン」は山岳地域6州で、延べ20回開催することができた。

小学生から高校生を対象にした楽しみながら環境保全を学ぶプログラム、青少年を指導する教育関係者を対象にしてレベルを上げたプログラムを提供することができ、徐々にではあるが、環境保全に関心の無かった山岳地域の人たちが環境について学ぶ機会ができた。

閉鎖的な山岳地域の小さな村で開催するエコサミットは、環境演劇を上演する高校生に対する環境問題の把握からパフォーマンス指導まで長い時間を費やして準備するが、自分たちの伝統的な文化や音楽を学ぶことは少数民族のアイデンティティを復活させることにもつながり、地域にとって重要なことが再認識されていた。地域住民参加型のエコサミットは地方政府を動かし、他の地域からも開催要望が寄せられ、環境保全と地域振興がマッチするような活動になっていくことを期待する。

(助成金額:3,500千円)

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