過年度活動をさらに発展させた温泉を「テーマ」単位で掘り下げ、環境学習の場の提供としても位置づけた地域発見のワークショップを実施する(5回)。また、この成果を刊行物としてまとめた上、それを用いたモニターツアーを実施や配布など、集大成として広く県外への相互の地域間交流への充実を図る。
地域の自然資源である「温泉」に焦点を当て、その意義を顕在化させることにより、住民の環境意識の向上や地域活性化を図るという活動の狙いはユニークなものとして評価できる。また、参加型地域調査、ワークショップの開催、エコツアーの実施は、概ね適正に進行管理されている。さらに、地域の役場、商工会、観光協会などの組織との連携や展開につながる事業計画が、事業終了後の波及効果につながっていることも評価できる。
一方で、エコツアー参加対象者などについての定性・定量分析がなされていないことや、プロジェクト実施者に蓄積されたノウハウを一般市民や地域に還元する方法等の戦略が十分とは言えないため、明確な活動戦略の確立が望まれる。
※評点について:評点は、下記の5段階評価としています。
評点 | 内容 |
---|---|
A | 極めて高く評価できる水準・状況・結果である |
B | ある程度高く評価できる水準・状況・結果である |
C | 普通の水準・状況・結果である |
D | やや不満足な水準・状況・結果である |
E | 極めて不十分な水準・状況・結果である |