研修・講座について

平成28年度 第二回若手プロジェクトリーダー1期生 研修フィールド実習(千葉県・いすみ市)を開催しました


平成28年10月3日(月)、4日(火)に、若手プロジェクトリーダー1期生12名を対象としたフィールド実習を千葉県・いすみ市にて実施いたしました。

1期生向け研修

研修テーマ

ステークホルダーとの協働・相互理解の促進

目標

  • 地域で活動するとはどういうことなのか、それぞれが感じることができる。
  • 自らの活動地域に何があるのかを見つめて、活動をつくっていくことができる。

研修一日目

集合・オリエンテーション

今回のフィールド実習運営にご協力を頂いた(特非)いすみライフスタイル研究所(以下、「いラ研」と記載)事務所にてオリエンテーションを実施しました。

研修生12名、いラ研スタッフ、地球環境基金スタッフでの自己紹介を終え、一日のスケジュール、今回の研修のテーマおよび目標について確認を行いました。

研修生はこの後、地域づくり実施事例、再生エネルギー実施事例、循環型酪農実施事例について調査を行うため、3つのグループに分かれて活動地へ訪問し、ヒアリングを実施します。

グループ別ヒアリングの実施

地域づくり実施事例、再生エネルギー実施事例、循環型酪農実施事例について調査を行うため、3つのグループに分かれて活動地へ訪問し、ヒアリングを実施しました。

グループA:地域づくり実施事例 (特非)いすみライフスタイル研究所への訪問

今回のフィールド実習運営にもご協力を頂いたいラ研では、千葉県いすみ市内にて地域住民や街づくりをする各種団体の支援等(イベント企画・運営、情報発信、広報)を行っています。
その代表的な取り組みとしていすみ市への移住・定住促進活動、古民家・空き施設活用、コミュニティ・スペースの開設等があります。

研修生は、いラ研の事務所にて上記の取り組みについてお話を伺った後、実際に、古民家・空き施設活用事例である「保育所跡地」や、コミュニティ・スペースの開設事例である「長者マート」を見学しました。

グループB:再生エネルギー事業実施事例 いすみ自然エネルギー株式会社

いすみ自然エネルギー株式会社では、環境省による「地域主導型再生可能エネルギー事業化検討業務」を受託したことを期に、ソーラーシェアリングを推進する取り組みを行っています。

研修生は、耕作放棄地をブルーベリー畑にしソーラーシェアリングを行っている農園型ソーラーシェアリングの事例、庭園にソーラーシェアリングを導入し、エネルギーの生産に限らず、地域住民や県外からの観光客の憩いの場を作られている庭園型ソーラーシェアリング事例を見学しました。

同社の藤江さん、高木さんからは、事業を実施する上で、地域住民の巻き込みや資金調達が大変だったというお話や今後の事業拡大のお話を伺いました。

グループC:循環型酪農実施事例 高秀牧場

千葉県内でも有数の敷地面積を誇る高秀牧場では、「牛の糞尿を自施設で処理し堆肥を作る→作った堆肥を地元農家などに還元する→堆肥を使用している農家が牛の飼料を作る」といった循環型酪農に取り組んでいます。

研修生は、「BM小清水」という微生物を混ぜたこだわりの飼料や、循環型酪農を支える施設であるラグーンや堆肥発行施設の見学を行いました。

代表取締役の高橋さんからは、一から循環型酪農に取り組んだ際の大変さや、仲間や家族、事業で関わる方を大切にすることの重要さ、そして、牛の魅力についてお話を伺いました。

グループA、C:みねやの里

フィールド実習の最後に、グループAとCが合流して農業法人組合 みねやの里へ伺いました。オーナー水田、田植え体験、柿狩り、菜花摘み体験などを主催し、地域住民に農業の大切さや、お米を身近に感じてもらうための取り組みをされています。

代表理事の矢澤さんからは、近頃の異常気象や度重なる台風によるお米の不作にてついてや、近年の食卓のお米離れに関するお話を伺いました。

農業に関わる活動をしている研修生もいるため、研修生からは共感の声があがりました。

若手プロジェクトリーダー研修の今後を考える座談会

フィールド実習後は、宿泊先にて座談会を行いました。こちらの宿泊先「いすみ海の見える家」は、いすみ市へ移住をされたパヴェルさん夫妻が経営をしています。

座談会では、今後の研修生1期生のつながりをどのように盛り上げて行くかについてや、3年間の研修プログラムに対する新しいアイディアなど、時間いっぱいでは話しきれないほど積極的に意見があがりました。

研修二日目

フィールドワークからの気づきのまとめ・いすみの皆様との意見交換会

研修二日目の午前中は、フィールド実習で見聞きした事実や気がついたこと等をグループごとにまとめ、グループを越えて情報共有を行いました。

また、午後からは1日目のフィールド実習にご協力をいただいたいすみ市の皆様をお招きしました。研修生から見た「いすみ市の魅力」や「いすみ市の活動に対する提案」をグループで発表し、その後、発表内容について、いすみの方々と活発な意見交換が行われました。

最後には、個人での感想や気づきの発表を行い、研修生からは「地域に愛着を持つことの重要性を改めて感じた」「やりたいことをやるだけでは何も解決しない、まちの課題を把握することが重要だと気づいた」などの感想がありました。

開催概要

日時 平成28年10月3日(月)10:00~10月4日(火)16:00
場所 千葉県いすみ市
内容 【研修一日目】
  • フィールド実習
    • (特非)いすみライフスタイル研究所
    • いすみ自然エネルギー株式会社
    • 高秀牧場
  • 座談会

【研修二日目】
  • フィールドワークで見聞きした事実のまとめ
  • いすみの皆様を招いての意見交換会
  • フィールドワークで得た気づきの発表
協力 (特非)いすみライフスタイル研究所
いすみ自然エネルギー株式会社
高秀牧場
講師 長畑 誠 氏/ 明治大学専門職大学院ガバナンス研究科教授
今永 正文 氏/ (一社)日本環境NPOネットワーク 事務局長
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