3期生向け研修
研修のねらい
今回初めての顔合わせとなる3期生は、まずお互いを知ることから始めました。自分自身の目指す姿・所属団体のビジョンを紹介しあい、質問や感想を交わすことを通して、これから3年間ともに研修を受けるメンバーやそれぞれの所属団体についての理解を深めました。
NPO法人マドレボニータ代表の吉岡マコ氏を招き、「団体の活動理念の明確化」「社会を変えるための活動計画の立案」「全スタッフへの財務情報の共有」など、ご自身の経験をもとにお話いただきました。若手PLメンバーにとっては、自らが関わる事業の活動計画を立てる上で、ロジカルな発想の必要性が実感される講演でした。
社会問題を解決しようという吉岡氏の熱意にも刺激を受けました
グループに分かれてワークをおこないました。
今回の研修のねらいである「活動をロジカルに考えられるようになる」ために、「ロジックツリー」という手法を用いて、それぞれの事業計画の見直しをおこないました。また、事業に対する利害関係者を図示する「ステークホルダーマップ」も作成しました。グループ内で様々な質問やフィードバックを受ける中で、自分の活動に対する気づきを得るとともに、互いの活動内容を知り親交を深めるきっかけにもなりました。
研修初日の最後には、NGO・NPOで働く若手PLメンバーが自らのキャリアをどのように描いていくか、意見交換をおこないました。将来への不安なども率直に話し合い、講師陣も自らの経験談を披露するなど、この場を通じて自分を見つめ直したり他のメンバーのキャリアに対する考え方を知ったりすることができました。
講師陣も参加して意見交換をおこないました。
みなさん、気が引き締まったようです
当機構理事長の福井より、若手PL研修に参加した皆さんへエールを送りました。
熱い応援を受け、研修生はさらに気を引き締めていました。
研修一日目から練り上げた事業計画を、今回の研修ファシリテーターの呉氏・五井渕氏の前で個別に発表しました。フィードバックを受けディスカッションをおこなうことで課題が明確になり、個別相談後に若手PLメンバーはそれぞれの計画をさらにブラッシュアップさせようと真剣に取り組んでいました。
呉氏による個別相談の様子
グループ内で事業計画を発表しました
パソコンを使ったり紙芝居形式にしたりとそれぞれに工夫しながら、グループ内で事業計画のプレゼンを行い、他のメンバーからフィードバックや激励の言葉を受けました。この二日間の研修を通して、自らの事業をロジカルな視点で見直すとともに、励ましあえる仲間づくりのスタートを切ることができました。
日時 | 平成28年7月19日(火)10:00~7月20日(水)15:30 |
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場所 | 国立オリンピック記念青少年総合センター |
内容 | 【研修一日目】
【研修二日目】
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講師 | NPO法人 マドレボニータ 代表 吉岡マコ氏 NPO法人 CRファクトリー 代表理事 呉哲煥氏 NPO法人 CRファクトリー 事業部長 五井渕利明氏 |
1972年埼玉県生まれ。1996年東京大学文学部卒業後、同大学院で運動生理学を学ぶ。1998年に出産。産後の心身の辛さを体験すると共に、産後の心身をケアする制度やサービスがないことを知り、同年9月「産後のボディケア&フィットネス教室」を立ち上げ。以来、産前・産後に特化したヘルスケアプログラムの開発、研究・実践を重ねる。2007年11月NPO法人マドレボニータを設立。指導者の養成・認定制度を整備し、現在22人のインストラクターが全国約50か所で「産後のボディケア&フィットネス教室」を展開。現場をもつNPOとして『産後白書』の出版など調査・研究にも尽力。2011年マドレ基金をたちあげ、ひとり親、多胎児の母、障害児の母など、社会的に孤立しがちな母親たちへの支援に着手。
国立静岡大学人文学部社会学科卒。株式会社サマデイに入社。2001年同社を退社し、2005年NPO法人CRファクトリー設立、代表理事就任。ETIC社会起業塾コーディネーター(2010年〜)、NPOサポートセンターとことんNPOサポート。
「コミュニティ運営支援ツール「コミュ助」」「コミュニティマネジメントセミナー」「コミュニティリーダーズカフェ」「コミュニティフォーラム」「コミュニティ運営相談会」など、NPO・市民活動・サークルの運営者向けのサービスを多数提供。
早稲田大学教育学部国語国文学科卒。2011年NPO法人CRファクトリーに参画。2012年度から内閣府地域活性化伝道師に就任。数多くのコミュニティやプロジェクトを中核として運営してきた実績から、幅広い知見やバランス感覚に定評がある。
また、行政職員としての勤務経験から、市民・行政の協働を両面から支援できることに強みがある。