研修・講座について

2019年度 第1回若手プロジェクトリーダー研修を開催しました


若手プロジェクトリーダー4~6期生の合同オリエンテーションにて

2019年度の「若手プロジェクトリーダー研修」は、新たに6期生を迎えてスタートしました。4期生7名、5期生7名、6期生13名を対象とした今年度第一回の研修を、7月23日(火)・24日(水)に国際ファッションセンター KFC Hall & Rooms(東京)において開催しました。

6期生向け研修

研修のねらい

  • 団体のビジョン・ミッションを理解したうえで、活動計画を策定する方法がわかる。
  • 活動の指標(アウトカム・アウトプット)設定について理解する。
  • 自分のプロジェクトにおけるステークホルダーを把握する。

研修一日目

自分が発揮できるリーダーシップとは

特定非営利活動法人マドレボニータの代表、吉岡マコさんを講師にお招きし、母親の産後ケア支援を行うマドレボニータでの事例やご自身の体験をもとに、「自分が発揮できるリーダーシップとは」というテーマでご講義いただきました。リーダーシップに必要な要素やデータを用いた問題の検証・ものごとの本質をとらえるための心構えやコミュニケーション方法等について学び、ワークを交えながら活動内容の整理や意識付けを行いました。「リーダーシップのあり方はメンバーを引っ張るだけではない」など、研修生がそれぞれのリーダーシップについて再定義する様子が伺え、今後若手プロジェクトリーダーとして活動していくうえで背中を押してもらえるような講義内容でした。

ワークショップ
「自分の目指す姿、団体のビジョン・ミッション、自分と団体との一致点」
「リッチピクチャー、事業計画、ロジックモデル」

特定非営利活動法人CRファクトリーの五井渕利明さんと豊田有希さんをお招きし、まずは自分自身の目指す姿と団体のビジョン・ミッションを発表し共有しました。続いてリッチピクチャーを作成して自団体とステークホルダーとの関係性を整理しました。その後、事業計画づくりについて講義していただき、実際に事業計画とその道筋を単純化してわかりやすく図示するロジックモデルの作成に取り組みました。作成したものはグループ内で発表し、質問やフィードバックを受けることにより、それぞれの活動の目標・計画がより明確になりました。

意見交換会「NGO・NPOにおけるキャリア形成」

引き続き五井渕さん・豊田さんの進行で、仕事を続けていくために大切となるキャリア形成に関する意見交換を行いました。団体の運営における課題、働き方、収入、人間関係、ワークライフバランスなど、研修生それぞれが抱える悩みや課題、ありたい姿を話し合う中で、自分を見つめ直したり新たな気づきを得ることができました。

研修二日目

講師との個別相談、発表

研修二日目は、一日目に作成した事業計画とロジックモデルを五井渕さん・豊田さんに個別に見ていただき、フィードバックを受けてさらにブラッシュアップするという作業を行い、ロジカルな計画の立て方を実践的に学びました。その後2つのグループに分かれ、事業計画とロジックモデルをグループ内で発表し、講師と研修生からフィードバックを得ました。その中では互いに激励のコメントも交わされ、モチベーションを高めあうことができたようです。

アクションプラン
共有・振り返り

研修の最後には二日間を振り返り、次へのアクションを構想し、それらを全体で共有しました。今回の研修では、団体が抱える課題を洗い出し、あらためて自分や活動について深く整理・考察する機会になったようです。また、悩みや相談事を共有し、励まし合い、切磋琢磨し合える仲間を得られたことに対する喜びの声も聞かれ、これから3年間助成活動を進めていくにあたって、充実したスタートとなりました。

開催概要

日時 2019年7月23日(火)10:00~7月24日(水)15:30
場所 国際ファッションセンター KFC Hall & Rooms
内容 【研修一日目】
  • (合同オリエンテーション)
  • 自分が発揮できるリーダーシップとは
  • 自分の目指す姿、団体のビジョン・ミッション、自分と団体との一致点
  • 事業計画、リッチピクチャー(ステークホルダーマップ)、ロジックモデル
  • 意見交換会「NGO・NPOにおけるキャリア形成」

【研修二日目】
  • 事業計画、ロジックモデル
  • アクションプラン
講師
  • 吉岡 マコ 氏 特定非営利活動法人マドレボニータ
  • 五井渕 利明 氏 特定非営利活動法人CRファクトリー
  • 豊田 有希 氏 特定非営利活動法人CRファクトリー

講師紹介

吉岡 マコ氏/特定非営利活動法人マドレボニータ 代表

1972年埼玉県生まれ。1996年東京大学文学部卒業後、同大学院で運動生理学を学ぶ。1998年に出産。産後の心身の辛さを体験すると共に、産後の心身をケアする制度やサービスがないことを知り、同年9月「産後のボディケア&フィットネス教室」を立ち上げ。以来、産前・産後に特化したヘルスケアプログラムの開発、研究・実践を重ねる。2007年11月NPO法人マドレボニータを設立。指導者の養成・認定制度を整備し、現在22人のインストラクターが全国約50か所で「産後のボディケア&フィットネス教室」を展開。現場をもつNPOとして『産後白書』の出版など調査・研究にも尽力。2011年マドレ基金をたちあげ、ひとり親、多胎児の母、障害児の母など、社会的に孤立しがちな母親たちへの支援に着手。

五井渕 利明氏/特定非営利活動法人CRファクトリー 事業部長

早稲田大学教育学部国語国文学科卒。2011年NPO法人CRファクトリーに参画。2012年度から内閣府地域活性化伝道師に就任。数多くのコミュニティやプロジェクトを中核として運営してきた実績から、幅広い知見やバランス感覚に定評がある。また、行政職員としての勤務経験から、市民・行政の協働を両面から支援できることに強みがある。

豊田 有希氏/特定非営利活動法人CRファクトリー

青山学院大学経営学部経営学科卒。一般社団法人風土人代表理事。一部上場企業に約20年勤務、会社員として働きながら山梨県身延町で「田んぼできずなづくり」という都市農村活動事業を2010年にスタート。企業や行政を巻き込んだ活動で、過疎地域と都市住民の両方を元気にしている。また「食」を通したコミュニティ「きずな食堂」や「ゆるナイ」などのコミュニティを仲間と立ち上げる。得意なことは「場」づくり。

研修生からの声

  • リッチピクチャー、ロジックモデル作成を通じて、自団体内での他事業とのつながりへの整理がまだ足りていないと再認識しました。
    少し事業が進みつつある今時点で関係者間でリッチピクチャーで整理を行いたいと思います。
  • 少し事業が進みつつある今時点で関係者間でリッチピクチャーで整理を行いたいと思います。
  • ちょうど事業の方向性、組み立てに迷っていたころだったので「誰」視点で見直せばいいのか考えることができてよかったです
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