全国ユース環境ネットワーク事務局は、持続可能な社会の実現において重要な役割を担うユース世代の環境活動を促進するための事業の一環として、全国各地で研修やセミナーを開催しています。
今回は、「持続可能な社会」について学び、環境をテーマに話し合う機会として、『東北地区高校生SDGsセミナー』を開催しました。東北6県の代表として、環境に対する熱い想いを持った12高校・33名の高校生にご参加いただきました。
アミタ株式会社南三陸BIO所長 藤田 和平さん
東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町では、急速な人口減少と少子高齢化が進んでおり、持続可能な社会への転換が求められています。そこでアミタ株式会社は南三陸町において、家庭から排出される生ごみと浄化槽などから排出される汚泥を、バイオガス施設で再資源化して地域に還元する循環型の取り組みを進めています。地域課題に対する取り組みをSDGsの目標項目に関連付け、循環型社会形成の重要性を高校生たちに向けて分かりやすく解説いただきました。
NPO法人環境会議所東北の海藤節生さんによるファシリテーションのもと、SDGsに関するワークショップを行いました。
前半は、参加高校同士が交流できるようグループに分かれ、東北6県で活動する高校生が、①自分たちが地域で課題と感じていること、②その背景(原因)となるもの、③どんな活動をしているかを紹介してもらいました。各高校の取り組みに対して、他にも考えられる地域の課題やその要因について意見交換を行いました。
後半は、高校ごとに集まって自分たちの活動を振り返り、SDGs達成に向けたチェンジメーカーになるためのアクションプランについて「高校生SDGs宣言」にまとめました。他校生徒からの意見が取り入れられ、高校生の柔軟な発想力を感じさせる発表でした。
各校の環境活動は、テーマや手法が多岐にわたっているため、ワークショップを通じた交流は、他の活動内容の理解を深めながら自身の環境活動の視野が広がる機会でもあったかと思います。今回のセミナーが、ご参加いただいた高校生の今後の環境活動の一助になることを願っています。
「全国ユース環境ネットワーク」は、今後も環境活動に取り組むユース世代を応援してまいります。
ご参加いただいた高校生の皆さん、ありがとうございました!