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全国ユース環境ネットワーク Japan Environmental Youth Network

第5回全国ユース環境活動発表大会 全国大会を開催!

写真:集合写真

全国ユース環境ネットワーク事務局は、持続可能な社会の実現において重要な役割を担うユース世代の環境活動を促進するための事業の一環として、「全国ユース環境活動発表大会」を開催しています。昨年度に続き、高校生の環境活動の発表の場と、地域で環境活動に取り組む高校生同士の交流の機会をより多く創出することを目的に、今年度も全国8か所で地方大会を開催しました。
(地方大会の様子や応募団体の一覧情報などは、こちらからご覧ください。)

8地方大会の結果選抜された合計16団体が、東京に集まり、「第5回全国ユース環境活動発表大会 全国大会」を令和2年2月8日~9日に開催しました。

1日目は国連大学(東京都渋谷区)で「全国ユース環境フォーラム」として、グループワークを含む研修を実施。2日目の発表大会では、ベルサール八重洲(東京都中央区)で、高校生が日ごろから取り組んでいる環境活動を発表しました。

【1日目】

全国ユース環境フォーラム2月8日(土) 国連大学レセプションホール

プログラム
・講演「国連大学について」
・セヴァン・カリス=スズキ「伝説のスピーチ」と、地球環境基金の取組みについて
・ワークショップ「2030年、あなたはどこで何をする」

今年は天候もよく参加校の生徒達は無事に会場に到着。高校生達はまず1日目の会場となった国連大学に関するお話や、国内外におけるSDGsのさまざまな取組みについての講演のあと、1992年の地球サミットにおける当時12歳の少女セヴァン・カリス=スズキのスピーチの映像上映、及び当機構の地球環境基金の業務に関する説明を聞き、世界や日本国内の様々な取組みについての理解を深めました。
 その後は違う学校の高校生同士でグループを作ってワークショップ。SDGsについてより深く学ぶと同時に、意見交換を行いました。

なお、フォーラムの冒頭で、環境省から参加者全員にSDGsバッジが贈られました。普段は会うことがない他地域の高校生ですが、皆でSDGsバッジをつけてフォーラムにのぞみ、交流を深めることで、持続可能な社会の実現に向けた想いと絆を強めるきっかけになったようです。

全国ユース環境フォーラムフォトギャラリー

当日の様子の一部を掲載します。

【2日目】

全国ユース環境活動発表大会 2月9日(日) ベルサール八重洲

2日目は環境活動の発表大会を実施。
応募いただいた162団体から書類選考、地方大会を経て選ばれた16団体の高校生が、それぞれの地域で取り組んでいる環境活動を発表しました。

今年も審査委員や観覧者は一瞬も舞台から目を離せないほど、いずれも素晴らしい発表。「SDGs」や「地域循環共生圏」を意識した発表も多く、審査委員長の小澤紀美子・東京学芸大学名誉教授の講評に「新たなステージに突入した」とあったように、ユース世代の環境活動が、持続可能な社会の実現に向けた実践に向かいつつあることを感じさせました。

審査委員会を経て決定した、各章の受賞団体を掲載いたします。

  • 環境大臣賞
    広島県立世羅高等学校
    鯉米
    「錦鯉廃棄稚魚を活用した鯉米生産を目指して」

    広島県は錦鯉の養殖が盛んなため、発色の悪い稚魚の多くが焼却処分されています。そこで、廃棄稚魚から魚醤を生産し活用するとともに、鯉堆肥を生産して循環型農業を行うことを考え、実践しています。

  • 環境再生保全機構 理事長賞
    京都府立木津高等学校
    ソーシャルビジネス研究班
    「Kakishibuを世界基準に」

    世界のプラスチック問題を、渋柿から抽出した「柿渋」を使って解決する取組みです。紙製品を柿渋でコーティングすることで、プラスチックレジ袋に変わる素材を普及させます。日本が誇る天然素材を、世界に広めていきたいです。

  • 国連大学サステイナビリティ高等研究所所長賞
    青森県立名久井農業高等学校
    Treasure Hunters
    「乾燥地の土壌流失抑制と食料増産のための集水技術の開発」

    西アフリカなど乾燥地は、深刻な土壌浸食と食料問題を抱えています。私たちは日本の伝統技術「たたき」を応用した、新しい集水技術を開発し、これらの問題解決のため研究を続けています。

  • 読売新聞社賞
    北海道美幌高等学校
    環境改善班
    「オホーツクの自然を守れ!
    オホーツクで実践した自然環境改善の成果」

    5年前から、美幌川支流の鶯沢川で繁殖した特定外来生物ウチダザリガニを地域の専門機関や小学生から大学生と駆除しています。その他、近隣河川や網走湖での魚介類生息調査や、水質浄化活動も行っています。

  • 高校生が選ぶ特別賞 (参加高校生の投票により決定)
    愛媛県立上浮穴高等学校
    カホンプロジェクトチーム
    「森林の想いを音色にのせて ~カホンを通じた森林環境教育の実践とドイツに学ぶ持続可能な森林管理~」

    今、日本の森は、木を伐らずにいることで荒れています。
    その森を守るためには、みんなが木を使うことが大切です。
    そんな森の想いを、「カホン」の音色にのせて多くの人に届けよう!
    小さな学校の素敵な挑戦です!

  • 先生が選ぶ特別賞(引率教諭の投票により決定)
    石川県立翠星高等学校
    食品科学研究会
    「廃棄果皮0宣言! 眠っている地域資源を活用した6次産業化計画」

    搾汁後に捨てられる柑橘果皮を、お菓子やアロマオイル、和紙に活用・商品化し付加価値をつける「廃棄果皮0システム」を構築。全国の柑橘生産地にシステムを発信し、持続可能な資源活用を提案しています。

優秀賞(全10団体)

  • 北海道標茶高等学校
    地域環境系列 環境ゼミ キノコ班
    標茶高校敷地内に自生するキノコの調査と考察

  • 仙台高等専門学校 名取キャンパス
    仙台高専 香りの抽出グループ
    松がレモンの香り?クロマツで無添加除菌スプレーの開発!


  • 栃木県立栃木農業高等学校
    農業環境部 環境活動班
    新しい時代の道普請 ~パートナーシップによる地域環境保全~

  • 学校法人静岡理工科大学 星陵高等学校
    バイオメタン班
    バイオメタンのある暮らし


  • 学校法人鈴鹿享栄学園 鈴鹿高等学校
    鈴鹿中学・高等学校SOM
    海岸清掃とロボットを使った環境教育活動

  • 京都府立綾部高等学校
    分析化学部
    地域と歩む由良川保全活動~由良川レンジャー奮闘記 part2~


  • 山陽女子中学校・高等学校
    地歴部
    瀬戸内海の海洋ごみ問題の解決に向けての女子中高生の挑戦

  • 香川県立多度津高等学校
    建築科&写真部
    地域と繋がる環境活動~SDGsの視点からのアプローチ~


  • 長崎県立諫早農業高等学校
    食品科学部
    身近な環境問題解決法の検討~放置竹林対策に向けた菌床栽培法~

  • 沖縄県立沖縄水産高等学校
    シーメンズクラブ
    「豊かな海を守る」プロジェクト~海ゴミとマイクロプラスチック問題の解決に向けて一歩踏み出そう~

受賞団体の皆さん、本当におめでとうございました!
また、ご応募いただいたすべての皆さんに、改めて御礼申し上げます。

全国ユース環境活動発表大会フォトギャラリー

当日の様子の一部を掲載します

第5回全国ユース環境活動発表大会 全国大会
日程令和2年2月8日(土)、9日(日)
会場国連大学(東京都渋谷区)、ベルサール八重洲(東京都中央区)
主催全国ユース環境活動発表大会 実行委員会(環境省、独立行政法人環境再生保全機構、国連大学サステイナビリティ高等研究所)
後援読売新聞東京本社
協力環境省地方環境パートナーシップオフィス(EPO)、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)、ESD活動支援センター
協賛キリンホールディングス株式会社、協栄産業株式会社、SGホールディングス株式会社、株式会社タニタ

全国大会の模様は、令和2年3月に発行し全国の約5000高校等にお送りする「環境Magazine 全国ユース環境ネットワーク VOL.10」に掲載予定です。また、大会に応募していただいた全ての団体を含む、全国の高校生の環境活動を「全国ユース環境活動事例集2019」でご紹介する予定です。

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