ぜん息などの情報館

Q13 お酒を飲むとぜん息の具合が悪くなりますが、つき合いで飲まざるをえない場合もあります。お酒とぜん息の関係について教えてください。

A13

アルコール(エチルアルコール、エタノール)によってぜん息症状が悪化したり、誘発されることがあります。

体内に吸収されたアルコールは、肝臓で速やかにアセトアルデヒドに代謝され、さらにアルデヒド分解酵素によって酸素と水に分解されます。アルデヒド分解酵素は2 種類あり、日本人には重要な方のアルデヒド分解酵素2 が完全に欠損している人が約20%、不完全に欠損している人が約40%います。これらの人は、飲酒すると顔や全身が紅潮したり、動悸がしたりしますが、この症状は分解されずにたまったアセトアルデヒドによるもので、この蓄積したアセトアルデヒドが、ぜん息を持つ人ではぜん息発作を起こすわけです。アセトアルデヒドは、肥満細胞などのアレルギー細胞からヒスタミンを遊離させ、そのヒスタミンが気管支平滑筋のヒスタミンH1- 受容体を刺激することでぜん息発作を起こします。ですから、ヒスタミンの働きをブロックすればアルコールぜん息を予防することができます。

また、アルコールが誘発するぜん息は、気管支平滑筋の収縮が主体のため、β2刺激薬の吸入によってほとんど発作は治まります。立場上飲酒せざるをえない場合もあるかと思いますが、やはりいちばんの対処法はアルコールが含まれるものを飲食しないことです。

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