助成について

ヤマネ(Glirulus japonicus) 保護を目指した森林環境保全策作成のための調査研究と森林環境教育の推進

公益財団法人 キープ協会

活動地域 活動分野
山梨県北杜市(主たる対象地域)
兵庫県西宮市・島根県隠岐の島町・
宮崎県延岡市・宮崎市・綾町
自然保護・保全・復元
イベント参加者数
延べ387人
巣箱調査実施回数
80回
市民対象環境学習会実施回数
10回
目標達成度
90%
ヤマネの食・住条件を調べる発信機調査
ヤマネの食・住条件を調べる発信機調査

成果と工夫したポイント

  • ヤマネの生態に関する多数のデータの蓄積及び整理
  • ヤマネを切り口とした環境保全のための環境教育プログラムの開発及び要点の整理
    ※いずれも多くの専門家、関係者とのネットワークを活用して実施

所在地

〒407-0311
山梨県北杜市高根町清里3545
TEL:0551-48-3577(キープやまねミュージアム)
FAX:0551-48-3577(キープやまねミュージアム)
http://www.keep.or.jp/

助成金額

平成26年度 3,000千円
平成25年度 3,000千円
平成24年度 3,000千円

助成の種類

一般助成
3年目
実践

課題

国指定天然記念物であるヤマネならびに、その生息環境である森林全体の保護を行うために、環境保全面では森林環境保全策の検討、環境教育面では持続可能な社会の実現に向けた環境保全教育を深化させる必要がある。

目標

  • ヤマネ保護を目指した森林環境保全策作成のための調査研究データの蓄積
  • ヤマネ保護を目指した環境保全のための森林環境教育プログラムの開発

活動内容

  • ヤマネを中心とする生態系調査の実施【国内4 か所における巣箱調査、植生調査、各種データ整理、発信機追跡調査(八ヶ岳・隠岐)】
  • ヤマネの食・住条件に関する研究【食条件:餌資源採集・同定、安定同位体分析、住条件:専門家による森林環境踏査など】
  • ヤマネ保護を目的とした森林環境保全策の作成【森林環境保全策の策定、市民参加型保全活動の提案、専門家との保全策検討会】
  • 「ヤマネを切り口とした環境保全」を目的とした参加型森林環境教育プログラムの開発と実践【専門家を交えた市民学習会、環境保全を意識したプログラムの試行ならびに実施、環境保全系教育教材として小冊子ならびにリーフレットの作成】

達成できたこと

  • 環境保全に関する活動
    • ヤマネの生息状況に関する調査:国内4 地点、計80回
    • ヤマネの食条件解明のための調査(餌資源となる植物や昆虫の昆虫の採取・同定、安定同位体調査)
    • ヤマネの住条件に関する調査(休息場所、棲息森林環境)
  • 環境教育に関する活動
    • ヤマネを通した環境保全・環境教育プログラム開発
    • 市民を対象とした学習会 合計10回開催
    • ヤマネのすむ森を守る参加型環境教育の大事な視点リスト作成

達成できなかったこと

文献収集

  • 研究担当者に調査負担が集中・過重となり、後日でもデータ収集に支障の少ない文献収集を断念した。

今後の展望

  • 調査研究によって明らかなったことの社会化
  • 特定種の環境保全、環境教育を行う団体間での全国ネットワークの構築と情報交換になった。

目次

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