助成について

途上国の森林保全に寄与する社会セーフガードに関するガイドラインの作成・試行・普及プロジェクト

一般財団法人 地球・人間環境フォーラム

活動地域 活動分野
インドネシア共和国 森林保全・緑化
イベント参加者数
延べ110人
イベント満足度
88%
関係者との会合の回数
21回
目標達成度
90%
セミナーでは熱心な質疑応答が行われた
セミナーでは熱心な質疑応答が行われた

成果と工夫したポイント

REDD+ プロジェクトと実施する際のFPIC の重要性に対する認知度の向上は、ガイドライン広報のみならず、作成過程における関係者との協議の場を多く設けることで達成できた。
※ REDD+とは途上国の森林の減少、劣化に由来する排出の削減、持続可能な森林管理、森林炭素ストックの増強・拡大を目指すこと。

所在地

〒111-0051
東京都台東区蔵前3 -17- 3
蔵前インテリジェントビル8 階
TEL:03-5825-9735
FAX:03-5825-9737
http://www.gef.or.jp

助成金額

平成26年度 4,800千円
平成25年度 4,300千円
平成24年度 3,954千円

助成の種類

一般助成
3年目
知識の提供・普及啓発

課題

森林開発・保全の現場で起きる先住民族・地域住民の土地・森林の利用に関する権利の侵害は、森林減少や生物多様性の損失、地域社会の文化喪失のみならず、森林開発・保全プロジェクトの本来の目的達成を阻害している。

目標

REDD+プロジェクト実施のための社会セーフガードツールとしてのFPIC(自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意)ガイドラインを作成、試行、普及する。

活動内容

文献調査及び現地調査( 3 年間で7 回)、関係者との協議( 3 年間で20回以上)等に基づき「REDD+ プロジェクト実施における「自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意(FPIC)」取得のためのガイドライン」の和文と英文を完成、約1,350件(宛先)にメールベースで配布した。FPICガイドラインをテーマとしたセミナーを2 回開催し(参加者はのべ110名)、REDD+ 等森林保全・開発に関心を持つ事業者など主要な関係者にFPIC の重要性を訴えた。

達成できたこと

海外の森林保全に関心を寄せる日本の関係者の間でREDD+ プロジェクトを実施する際の社会セーフガード、特にFPIC の必要性・重要性を広く普及させるため、FPIC ガイドラインの公表のために国内外の関係者を対象としたセミナー( 2 回)開催やメールベースので情報発信に加えて、ガイドライン作成の段階においても、特に日本の関係者(JICA やREDD+ に関心を持つ事業者等)との協議の機会を設けた。

達成できなかったこと

FPIC ガイドラインの試行は、REDD+ プロジェクトの進捗状況との関係から、助成期間内での実施はできなかった。

今後の展望

  • REDD+ プロジェクト向けのFPIC ガイドラインを、REDD+ プロジェクト以外の森林開発等に関わる事業者が使用できる形に修正を加え、対象を広げる形で普及を図る。
  • REDD+ におけるセーフガードに関するルールづくりは2015年度に前進する可能性があるので、気候変動分野に取り組むNGO 等との協力に基づいて可能な範囲でフォローを継続する。

目次

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