若手プロジェクトリーダー3~5期生の合同オリエンテーションにて
平成30年度の「若手プロジェクトリーダー研修」は、新たに5期生を迎えてスタートしました。3期生9名、4期生7名、5期生7名を対象とした今年度第一回の研修を、7月3日(火)・4日(水)に国際ファッションセンター KFC Hall & Rooms(東京)において開催しました。
5期生向け研修
研修のねらい
特定非営利活動法人マドレボニータの代表、吉岡マコさんを講師にお招きし、母親の産後ケア支援を行うマドレボニータでの事例やご自身の体験をもとに、「自分が発揮できるリーダーシップとは」というテーマでご講義いただきました。研修生それぞれが所属する団体について、存在理由やビジョン・ミッション、強みを深く理解し、抱えている問題の本質を見つめていくために、ワークを交えながら活動内容の整理や意識付けを行いました。環境保全に関わる団体とは視点の異なる価値観や考え方の気づきもあり、活動分野の枠を越えて研修生がとても勇気づけられる研修内容でした。
特定非営利活動法人CRファクトリーの呉哲煥さんと五井渕利明さんをお招きし、まずは研修生それぞれが自分と所属団体の目指す姿を発表し、共有しました。その後、各自が活動の利害関係者を示すステークホルダーマップと事業計画を論理的に図示するロジックモデルの作成に取り組みました。作成したものをグループ内で発表し、質問やフィードバックを受けることにより、それぞれの活動の目標・計画がより明確になりました。
引き続き呉さん・五井渕さんの進行で、仕事を続けていくために大切となるキャリア形成に関する意見交換を行いました。働き方、収入、人間関係、ワークライフバランスなど、研修生それぞれが抱える悩みや課題、ありたい姿を話し合う中で、自分を見つめ直したり新たな気づきを得たりすることができました。
研修二日目は、前日から練り上げた事業計画とロジックモデルを呉さん・五井渕さんに提示し、フィードバックを受けてさらにブラッシュアップするという作業を行い、ロジカルな計画の立て方を実践的に学びました。
研修の最後に、各自が作成したロジックモデルを全員の前で発表しました。講師や他の研修生は激励の一言としてメッセージカードを送り、互いにモチベーションを高めあいました。
日時 | 平成30年7月3日(火)10:00~7月4日(水)15:30 |
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場所 | 国際ファッションセンター KFC Hall & Rooms |
内容 | 【研修一日目】
【研修二日目】
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講師 | 吉岡 マコ 氏 特定非営利活動法人マドレボニータ 呉 哲煥 氏 特定非営利活動法人CRファクトリー 五井渕 利明 氏 特定非営利活動法人CRファクトリー |
1972年埼玉県生まれ。1996年東京大学文学部卒業後、同大学院で運動生理学を学ぶ。1998年に出産。産後の心身の辛さを体験すると共に、産後の心身をケアする制度やサービスがないことを知り、同年9月「産後のボディケア&フィットネス教室」を立ち上げ。以来、産前・産後に特化したヘルスケアプログラムの開発、研究・実践を重ねる。2007年11月NPO法人マドレボニータを設立。指導者の養成・認定制度を整備し、現在22人のインストラクターが全国約50か所で「産後のボディケア&フィットネス教室」を展開。現場をもつNPOとして『産後白書』の出版など調査・研究にも尽力。2011年マドレ基金をたちあげ、ひとり親、多胎児の母、障害児の母など、社会的に孤立しがちな母親たちへの支援に着手。
国立静岡大学人文学部社会学科卒。株式会社サマデイに入社。2001年同社を退社し、2005年NPO法人CRファクトリー設立、代表理事就任。ETIC社会起業塾コーディネーター(2010年~)、NPOサポートセンターとことんNPOサポート。「コミュニティ運営支援ツール「コミュ助」」「コミュニティマネジメントセミナー」「コミュニティリーダーズカフェ」「コミュニティフォーラム」「コミュニティ運営相談会」など、NPO・市民活動・サークルの運営者向けのサービスを多数提供。
早稲田大学教育学部国語国文学科卒。2011年NPO法人CRファクトリーに参画。2012年度から内閣府地域活性化伝道師に就任。数多くのコミュニティやプロジェクトを中核として運営してきた実績から、幅広い知見やバランス感覚に定評がある。また、行政職員としての勤務経験から、市民・行政の協働を両面から支援できることに強みがある。