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浮遊粒子状物質(SPM)の概要、年平均値の推移

浮遊粒子状物質(SPM)の概要

物質名 浮遊粒子状物質(SPM)
物質の概要 粒子状物質とは、固体及び液体の粒子の総称であり、粒径10μm以下の浮遊するものを特に浮遊粒子状物質(SPM)と呼ぶ。ばいじん、粉じん、ミスト、エアロゾルが含まれ、燃焼に伴うもの以外は粒径が10μm以上のものが大部分である。燃焼排ガス中には、炭素のほかバナジウム等の金属粒子が多く、特にディーゼル排ガス中には未燃の炭素が多い。排出源ではガス状であったものが大気中の反応により粒子化した二次粒子は全粒子の30~40%に達することもあり、硫酸塩、硝酸塩有機炭素成分を含む。
主な発生源 煙突排ガス、自動車排ガス、粉砕等
健康影響 肺や気管等に沈着するなど、呼吸器への影響がある。
環境基準 1時間値の1日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20mg/m3以下であること。
測定方法 濾過捕集による重量濃度測定方法又はこの方法によって測定された重量濃度と直線的な関係を有する量が得られる光散乱法、圧電天びん法若しくはベータ線吸収法。
環境基準 達成状況 環境基準達成率は、一般局で93.0%、自排局で93.0%であり、平成21年度(一般局:98.8%、自排局:99.5%)と比較すると、一般局、自排局とも悪化しましたが、環境基準非達成の理由は、ほとんどが黄砂によるものでした。自動車NOx・PM法の対策地域については、一般局では100%、自排局では99.0%でした。(平成21年度は、一般局、自排局ともに100%)
 また、年平均値の推移については、一般局、自排局とも近年ゆるやかな改善傾向となっています。(環境省・平成24年2月24日報道発表)

浮遊粒子状物質(SPM)濃度の年平均値の推移

<図表>浮遊粒子状物質(SPM)濃度の年平均値の推移

浮遊粒子状物質(SPM)濃度の年平均値の推移

環境省・平成24年2月24日報道発表(平成22年度大気汚染状況について)

浮遊粒子状物質(SPM)環境基準達成局の状況

<図表>一般大気測定局

環境省・平成24年2月24日報道発表(平成22年度大気汚染状況について)

測定局数 達成局数

<図表>自動車排出ガス測定局

環境省・平成24年2月24日報道発表(平成22年度大気汚染状況について)

測定局数 達成局数
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