ぜん息などの情報館

Q6-2 腹式呼吸の方法を教えてください。

A6-2

呼吸の時に活躍する横隔膜は息を吸う時には大いに力を発揮してくれるのですが、息をはく時には役に立ちません。特に発作が起きた時には気管支が縮んでせまくなっていますので、息をはく時に空気が出ていかず胸に炭酸ガスを多く含んだ古い空気がたまってしまうことが問題になります。何とか古い空気を追い出して、新しい酸素をたくさん含んだ空気を取り入れなければなりません。そこでおなかの筋肉を使って腹圧を高めると、たまった古い空気を追い出すことができます。これが腹式呼吸です。

その方法は、まずお腹に手を当てて、息をはく時にはおなかをへこませ、次に息を吸う時におなかを膨らませます。初めは仰向けになり、本などをおなかの上に置き、息をはき、次に息を吸う時に本を持ち上げるように練習します。また手を添えて、息をはく時に軽く押してあげるのもコツをつかむよい方法です。慣れてきたら座ってやりましょう。座ると動かし方がぎこちなくなったり、どうしても胸が動いてしまうことがありますから、その時はまた仰向けになって練習しましょう。これを繰り返しているうちに座っていても、おなかを使って呼吸することができるようになります。これができるようになったら、口を少しすぼめ、ゆっくり十分に息をはくことを始めます。息を吸う時には比較的短時間で、息をはく時にはしっかり時間をかけるようにして呼吸をしましょう。

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