研修・講座について

平成30年度 第一回若手プロジェクトリーダー研修を開催しました


若手プロジェクトリーダー3~5期生の合同オリエンテーションにて

「若手プロジェクトリーダー研修」は、新たに5期生を迎えて平成30年度もスタートしました。3期生9名、4期生7名、5期生7名を対象とした今年度第一回の研修を、7月3日(火)・4日(水)に国際ファッションセンター KFC Hall & Rooms(東京)において開催しました。

3期生向け研修

研修のねらい

  • 各自のプロジェクトにおいて進捗状況や課題を明確化し、人々を巻き込み影響力を持続させるためのポイントを学び、目標達成に向けた改善プランを策定する。

研修一日目

発表「これまでのプロジェクトの達成度と課題」

3年間のプロジェクトの最終年を迎えた研修生がこれまでの活動を振り返り、達成度や課題・その解決策を発表しました。

講義「そもそもステークホルダーとは」 講師 / 池本 桂子氏

ワーク:ステークホルダーマップの更新

認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会の池本桂子さんを講師にお招きし、ステークホルダーについてあらためて体系的に学び直しました。その後、ステークホルダーを「洗い出す」「役割をふる」「全体像をつかむ」という観点からステークホルダーマップを更新し、助成活動を見直しました。

フィールド実習事前説明

10月実施予定のフィールド実習(@岐阜県)での訪問先について、同県郡上市で活動されている本研修の修了生(第1期生)の興膳健太さんよりご説明いただきました。今回の研修内容と関連し、多様なステークホルダーを巻き込んだ地域づくりの実践例などを学ぶ予定です。

研修二日目

講義:協働の事例紹介

ミニシンポジウム「協働のポイント」

講師 / 服部 乃利子氏、草野 竹史氏

静岡県地球温暖化防止活動推進センターの服部乃利子さんとNPO法人ezorockの草野竹史さんを講師にお招きし、それぞれ行政・企業との協働、若者・地域コミュニティとの協働についてご自身の体験を交えて講演していただきました。ミニシンポジウムでは質疑応答を通じて協働のポイントを深堀りしました。研修生は講師の方々の実践的なお話に多くの気付きや刺激を得たようです。

ワーク:プロジェクトのアクションプランの改善

発表・グループディスカッション

2日間で学んだことをふまえ、各自がプロジェクトのアクションプランをブラッシュアップさせ、講師の方々からアドバイスをいただきました。最後にできあがった改善プランをグループ別に発表、ディスカッションし、さらに精度を高めました。研修生からは「ステークホルダーへの働きかけについて新たな知見が得られた」、「ステークホルダーが整理され、目標達成に向けてやるべきことを明確化することができた」との声が聞かれました。

開催概要

日時 平成30年7月3日(火)10:00~7月4日(水)15:30
場所 国際ファッションセンター KFC Hall & Rooms
内容 【研修一日目】
  • (合同オリエンテーション)
  • 発表「これまでのプロジェクトの達成度と課題」
  • 講義「そもそもステークホルダーとは」
  • ワーク:ステークホルダーマップの更新
  • フィールド実習事前説明

【研修二日目】
  • 講義:協働の事例紹介
  • ミニシンポジウム「協働のポイント」
  • ワーク:プロジェクトプランの改善
  • 発表・グループディスカッション
講師
  • 認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会 常務理事 池本 桂子氏
  • 静岡県地球温暖化防止活動推進センター ゼネラルマネジャー、特定非営利活動法人アースライフネットワーク 理事、しずおか未来エネルギー株式会社 代表取締役社長 服部 乃利子氏
  • NPO法人ezorock 代表理事 草野 竹史氏

講師紹介

池本 桂子氏/認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会 常務理事

1975年東京生まれ。女子栄養大学卒業。管理栄養士資格取得後、公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会に入職。会員管理やイベント運営の経験を積み、3年後に退職。フリーランスで、自然環境保全の複数NPOに従事し、会計・総務・会員寄付者担当・人事・労務などのバックオフィス業務を担当した。
並行して、市民活動の法人制度や税制度にも関心をもち、認定NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会の会員として活動。2010年からフルタイム職員となり、NPO法や寄付税制の政策提言活動に従事している。現在は常務理事。市民活動の力の源「参加と協力」の普及・推進に努めている。

服部 乃利子氏/静岡県地球温暖化防止活動推進センター ゼネラルマネジャー
特定非営利活動法人アースライフネットワーク 理事
しずおか未来エネルギー株式会社 代表取締役社長

平成4年から静岡県消費者啓発推進員、平成10年からはしずおか市消費者協会事務局長・理事として環境と消費等の啓発活動を続けている。現在は静岡県地球温暖化防止活動推進センターのゼネラルマネジャー・県環境学習指導員として、学校や自治会・公民館等において暮らしと環境・温暖化対策・省エネ推進についてワークショップを取入れた講座を実施している。また、コミュニティパワーによる再生可能エネルギーの普及推進をメイン事業とする「しずおか未来エネルギー株式会社」の代表取締役社長を務めている。「地域のエネルギーを地域のみんなで創る」をコンセプトに、静岡市の屋根、土地に市民ファンドを活用した太陽光発電を設置。行政、団体、金融機関、大学、清水エスパルス等と連携協力した地域プロジェクトとして展開している。

草野 竹史氏/NPO法人ezorock 代表理事

1979年札幌市生まれ。酪農学園大学環境システム学部経営環境学科卒。
在学中に国際青年環境NGO「A SEED JAPAN」の環境対策イベントに参加したことをきっかけに2001年に仲間とともに環境団体「ezorock」を設立。北海道最大級の音楽フェスティバルにおける環境対策活動を中心に展開。大学卒業後、建設コンサルティング会社に就職し、まちづくりや環境、観光などの調査に携わる。2005年に退社し、半年間組織経営の勉強をした後、06年4月に環境NGO ezorock代表理事に就任。13年にNPO法人取得。若者の社会参加を促進し、次世代の声を社会に届ける仕組みづくりを目指しながら環境活動を実施している。

研修生からの声

  • 合意形成をする際は、やはり自身のコミュニケーションスキルがあるかないか、が大きいと思いました。池本さん、服部さん、草野さんそれぞれのお話や在り方がとても勉強になりました。
  • ステークホルダーで、仲間・障壁・キーパーソンなどを意識することで、協働パートナーとの関わり方を考えるヒントになりました。
  • ステークホルダーは、キーパーソンだけではなく、仲間や障壁も組み入れる。ステークホルダーの再確認、することが明確化できたので、明日からも意識して行動したい。
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