研修・講座について

2019年度 第3回若手プロジェクトリーダー研修を開催しました

2019年度の「若手プロジェクトリーダー研修」は、新たに6期生を迎えてスタートしました。4期生7名、5期生7名、6期生13名を対象とした今年度第三回の研修を、1月27日(月)・28日(火)に国際ファッションセンター KFC Hall & Rooms(東京)において開催しました。

6期生向け研修

6期生のねらい

  • 1年目の活動を振り返り、助成活動をより良くするための課題を明確化し、改善プランを策定する。

「助成活動1年目の振り返り」

2019年度最後の研修ということで、1日目は助成活動における課題と成果を明らかにするために3名の方を講師にお招きし、助成活動1年目の振り返りを行いました。まずは研修生に活動計画に対して現状の成果と課題を整理していただきました。

グループワーク 「講師と研修生からのフィードバック①」

次に、3つのグループに分かれて、一人ずつこの1年間で達成したこと、課題となったことを15分間で発表しました。講師からは、様々なアドバイスをいただき、研修生から次々と質問が出ていました。鳥獣害対策の活動では、そこで暮らす方々がどこまでを害と捉えるかといった生態系保全と人間との共存まで議論が広がる場面もありました。ワークでの気づきを書き出すことで、それぞれの専門分野を持った講師からのアドバイスを踏まえながら、2年目の活動計画にどう落とし込んでいくのか考案することができました。

グループワーク 「講師と研修生からのフィードバック②」

1回目とは異なる講師のグループへ行き、上記と同様にグループワークを実施しました。それぞれの活動を理解し、「なぜそういった結果になったのか?」「どんな人をターゲットとしているのか?」といった活動の現状を掘り下げるような質問が研修生から出ていました。

「自分の強みを理解し、生かすワーク」

2日目は、「自分の強みを理解し、組織の中でどう生かすか」をテーマに実施しました。研修生は全体でストレングスファインダーを用いたワーク、2つのグループに分かれてマネージャーゲームに取り組みました。ストレングスファインダーというツールを使うことで、34の特性の中から5つがその人の特性として診断することができます。このワークショップを通じて、お互いの特性を改めて認識し、自団体でもやってみたいという声もありました。診断結果をホワイトボードに張り出し、その人が考える特性に関連するエピソードを発表してもらいました。次に張り出した特性をもとにして、マネージャーゲームでのチームを編成しました。このゲームでは、声を発することが禁止されます。それぞれが与えられた立場で紙に指示を書き出して、渡すことを繰り返します。講師の草野さんから「これはゲームですよー。」という声がかかるくらい、研修生の皆さんはそれぞれの役割に入り込んでいました。ゲーム終了後の振り返りでは、ゲームでの自身のやり取りだけでなく、普段自分たちがどう情報共有しているのか等も再考する時間となりました。

開催概要

日時 2019年1月27日(月)10:00~1月28日(火)15:30
場所 国際ファッションセンター KFC Hall & Rooms
内容 【研修1日目】
  • 前回研修の振り返り
  • 1年目の活動振り返り

【研修2日目】
  • 自分の強みを理解し、生かすワーク
講師
  • 岐阜県立森林文化アカデミー教授    嵯峨 創平 さん
  • ラムサールセンター          中村 玲子 さん
  • 認定NPO法人ムラのミライ 専務理事  宮下 和佳 さん
  • NPO法人ezorock 代表理事      草野 竹史 さん

講師紹介

嵯峨 創平 さん

1961年生まれ。1985年立教大学社会学部卒。(株)社会調査研究所、(財)日本地域開発センターを経て、1995年に独立しフリーランスでまちづくりプランナー&ファシリテーターの活動開始。2003年 NPO法人環境文化のための対話研究所(IDEC)設立・同代表理事。2011年岐阜県立森林文化アカデミー教員となり、山村活性化、里山保全、里山起業などの担当科目と連動した地域プロジェクトを推進している
過疎地域=農山村の自律的地域振興(まちづくり)が専門。これまで国内の市町村を1000か所以上歩いてきた。

中村 玲子 さん

昭和22年東京都生まれ。出版社等を経て、昭和56年から日本野鳥の会事務局にて、道東のタンョウ繁殖地保護活動に取り組む。
平成2年にラムサールセンターを設立し、同センター事務局長として、アジアを中心に、ラムサール条約の普及と湿地の賢明な利用を促進するための環境教育・普及啓発活動で活躍中。

宮下 和佳 さん

会社員・派遣社員を経て、2003年より関西NGO協議会で7年間勤務し、NGO向け/一般向けの人材育成・情報発信・コンサルティングなどに従事。2010年より認定NPO法人ムラのミライ(旧ソムニード)の職員として、約1年半のインド駐在の後、2011年からは関西事務所の責任者として、団体内外のコミュニケーション、ファンドレイジング、海外事業の後方支援、人材育成などを担当。認定ファンドレイザー。

草野 竹史 さん

1979年札幌市生まれ。酪農学園大学環境システム学部経営環境学科卒。
在学中に国際青年環境NGO「A SEED JAPAN」の環境対策イベントに参加したことをきっかけに2001年に仲間とともに環境団体「ezorock」を設立。北海道最大級の音楽フェスティバルにおける環境対策活動を中心に展開。大学卒業後、建設コンサルティング会社に就職し、まちづくりや環境、観光などの調査に携わる。2005年に退社し、半年間組織経営の勉強をした後、06年4月に環境NGO ezorock代表理事に就任。13年にNPO法人取得。若者の社会参加を促進し、次世代の声を社会に届ける仕組みづくりを目指しながら環境活動を実施している。

研修生からの声

  • 自身の強みを活かすだけでなく、他者の強みと組み合わせることで新たなことを生み出す可能性について改めて学びました。
  • コミュニケーションの断絶、目的が不明だと強みは活かせない。これから日本の人口が減少していく中でどうなっていくのか、何をしなければいけないのか考えなければならないと感じました。
  • 自分の強みや、どんな相手と合うか考えさせられてとても勉強になりました。みんなの前で発表する機会も多いので良いトレーニングになっていると思います。
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