記録で見る大気汚染と裁判

西淀川大気汚染公害裁判

学校内調査資料

川北小学校      

川北小学校は尼崎の近くにある小学校です。工場から近く、多くの児童や教職員が公害に苦しみました。

◆『大気汚染と健康』(大阪市立川北小学校、1970年10月)

大阪市立川北小学校の教員と養護教諭が、同校児童への大気汚染公害の影響を調査し、表やグラフ、文章でまとめた報告書です。
米倉厚司「大阪市立川北小学校の大気汚染の実態と児童欠席原因との関係」では大気汚染が児童の健康に与えている影響を調べるために、同校の二酸化硫黄・三酸化硫黄の月平均値と、児童の欠席及び衛生室に休養した疾病の原因を比較検討しています。
養護教諭 竹内瑞江「大阪市立川北小学校児童の小児喘息実態調査」では大気汚染による児童の喘息の発症状況を調べるために、全児童保護者にアンケートを取り、東京都や大阪府の児童と比べて同校児童のぜん息発症率が高いことを指摘しています。