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西淀川大気汚染公害裁判

学校内調査資料

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大気汚染の被害はまず子どもと高齢者に出るといわれています。西淀川区内の保育所のデータを見ると、多くの子どもたちがせきに悩まされていた様子がわかります。

◆『西淀川全保育所のアンケート回答まとめ』(1970~1971年)

西淀川区内の全保育所の児童を対象に行った、健康状態に関するアンケート調査の結果一覧表です。区内全児童439名の結果と、出来島保育所での結果が掲載されています。
「扁桃腺がはれ、よく熱が出ますか」との質問には全児童の36.9%、「いつも鼻汁がよくでますか」「鼻がよくつまりますか」には34.3%、「3ヶ月もつづかないが、よくせきがでますか」には45.6%が症状を訴えています。また、全児童の約1割にあたる60名が公害病の認定を受けており、大気汚染公害が幼児に与える健康被害の大きさが分かります。