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コンテンツ 特集 処方された薬を知って正しく使おう
処方された薬を知って正しく使おう

ぜん息やCOPDと上手に付き合い、健やかな生活を続けるためには、自分の病状をきちんと把握しておくこと、処方された薬を理解すること、そして正しく服用し続けることが大切です。

これらをきちんと実践することで、ぜん息の方は「健康な人と変わりない毎日を送ること」ができますし、COPDの方は「症状をやわらげながら、病気の進行を抑えること」ができるのです。けれども、実行するのはなかなか難しいことも。今回の特集では、セルフコントロールの一助とするため、「お薬」に的を絞って、すべきこと、気をつけること、やっておくとよいことを分かりやすくご紹介します。

豊田地域医療センター院長で、画期的なお薬吸入方法「ホー吸入」の考案者である堀口高彦先生と、薬剤師で日本小児臨床アレルギー学会理事の上荷裕広先生にお話を伺いました。

成人ぜん息ハンドブック
ぜん息コントロールテストでチェックしよう!

ぜん息コントロールテスト(ACT)12歳以上用は、成人ぜん息ハンドブックP.3に掲載しています。

成人ぜん息ハンドブック(別ウィンドウで開きます)

「お薬手帳」をもとに処方された薬を知ろう

「お薬手帳」は お薬を理解する第一歩

ぜん息とCOPDの治療薬は、吸入薬、内服薬、注射薬などさまざまです。

中心となるのは吸入薬で、その種類も組み合わせも豊富になりました。ただその分、患者さん自身が処方された薬を正しく理解し、きちんと使い続けることがより一層重要になっています。そのためのとても効果的なツールが「お薬手帳」です。

お薬手帳は、いつ、どこで、どんな薬を処方してもらったかを記録するもので、薬局ならどこでも無料でもらえます。

下のイラストで示している通り、薬の名前、効果、服用方法、用量、使用時の注意点などが一目で分かり、処方された薬がどんなものか理解するための第一歩となるでしょう。処方薬のシールを貼り付ける紙の冊子が主流ですが、最近ではスマホアプリの「電子お薬手帳」も各種登場しています。

スマホで簡単便利!電子お薬手帳

現在、スマホアプリで管理できる「電子お薬手帳」が普及しています。常に携帯しているスマホにお薬手帳が入っていれば、医療機関や薬局で「あ、手帳忘れた」と慌てることもなくなります。さらに、お薬の飲み忘れを防ぐアラーム機能なども付いていて便利です。

公益財団法人 日本薬剤師会「eお薬手帳」(別ウィンドウで開きます)

お薬手帳(例)
※このイラストは一例です。シールを発行する薬局によって、掲載される項目や内容は異なります。
  • 1

    薬を処方した医師と医療機関の名前です

  • 2

    薬の名前には、主に「一般名」と「商品名」の2通りあります。商品名が記載されることが多いですが、同じ有効成分の薬(一般名)でも、商品名が変わると違う薬だと勘違いすることもありますので一般名もチェックしておきましょう

  • 3

    薬の服用方法です

  • 4

    薬の効果の説明です

  • 5

    薬を調剤した薬局の名前です

お薬手帳を有効活用するための5つのポイント
  • POINT 1
    お薬手帳は必ず1人1冊!あなただけのもの!

    お薬手帳はその人だけのお薬情報を、時間軸に沿って記録しておくもの。これにより、医療機関や薬局は、その方がどんなお薬を使用してきたのか分かり、薬の重複や注意したい飲み合わせを未然に防ぐことができます。医療機関や薬局が変わっても、同じお薬手帳を使いましょう。

  • POINT 2
    医療機関・薬局には必ず携行!処方せんと一緒に薬剤師さんへ渡そう!

    転居などで医療機関が変わっても、お薬手帳を見せれば、それまでどんな薬をどのくらい飲んできたのか一目瞭然!もらった処方せんと一緒に薬剤師さんにお薬手帳を渡し、シールを貼ってもらいましょう。その際、お薬の内容についてきちんと確認をしましょう。

  • POINT 3
    自分自身のことを記入!

    あなた自身のアレルギー歴、副作用歴、既往症など大切な情報を記入しましょう。

  • POINT 4
    常用しているサプリや健康食品もメモ!

    継続して飲んでいるサプリメントや市販薬などが、処方される薬と飲み合わせの悪いこともあります!きちんとメモしておくと、薬剤師さんがチェックしてくれます。

  • POINT 5
    保管場所を決めておきましょう!

    大きな災害時、処方せんがなくても、お薬手帳があれば同じ薬を出してもらえる場合があります。災害セットと一緒にするなど、保管場所を決めておき、万一のときに必ず持ち出せるようにしましょう。

    災害対策はすこやかライフ55号をチェック!

健康サポート薬局で、かかりつけ薬局と薬剤師を見つけよう!

「かかりつけ薬局」をひとつ決めることで、薬をまとめて管理でき、複数の医療機関から同じ薬が処方されていないか、飲み合わせは問題ないかなどの確認ができます。また、2016年には「かかりつけ薬剤師」制度が始まりました。「かかりつけ薬剤師」とは、薬剤師として薬局勤務が3年以上、その薬局で週32時間以上勤務かつ1年以上在籍、そして薬剤師研修認定を取得済みであることなどの要件をクリアした薬剤師のこと。「かかりつけ薬剤師指導料」(3割負担で60円または100円程度)が発生しますが、患者さんの服薬歴や体質も分かったうえで、処方せんだけでなく市販薬選びなどのアドバイスを受けることもでき、力強いパートナーとして支えてくれます。

そのほか休日や夜間など薬局の開局時間外も、電話で薬の使い方や副作用等、薬に関する相談ができますし、必要に応じて、夜間や休日も処方せんに基づき薬を渡します。外出が難しい患者さんのお家に伺い薬の説明をし、残薬の確認も行います。

まずは「かかりつけ薬局」を決め、その薬局から「かかりつけ薬剤師」を見つけてみましょう。

このマークが目印!健康サポート薬局

「かかりつけ薬剤師」は、厚生労働大臣が定める一定の基準を満たした「健康サポート薬局」に在籍しています。以下の手順で探してみましょう。

  • 【お住まいの都道府県 薬局】と検索
  • 表示された【都道府県の薬局検索サイト】にアクセス
  • サイト内で【健康サポート薬局】のキーワードで絞り込み

ぜん息・COPDの薬~どんな薬、どんな働き?~

代表的なぜん息のお薬

長期管理薬毎日使用し、症状の緩和や発作を予防します。

  • 吸入ステロイド(ICS)

    フルタイド®/パルミコート®/キュバール®

  • 長時間作用性β2刺激薬(LABA)

    セレベント®/ホクナリンテープ®

  • 長時間作用性抗コリン薬(LAMA)

    スピリーバ®レスピマット®

  • 2剤合剤(ICS+LABA)

    アドエア®/シムビコート®/フルティフォーム®

  • 3剤配合剤(ICS+LABA+LAMA)

    エナジア®/テリルジー®

  • 経口ステロイド

    プレドニン®/メドロール®

  • テオフィリン徐放製剤

    テオドール®/テオロング®/スロービット®

  • ロイコトリエン受容体拮抗薬(抗アレルギー薬)

    オノン®/シングレア®/キプレス®

  • ロイコトリエン受容体拮抗薬以外の抗アレルギー薬

    インタール®/ドメナン®

普段の気道の断面

正常な状態に比べて赤くむくみ、気道が狭くなる。

発作治療薬息をするたびにぜん鳴が聞こえたり、激しくせきこんで息ができない時に使用します。

  • 短時間作用性β2刺激薬

    スピロペント®/ベネトリン®/メプチン®

  • テオフィリン薬

    ネオフィリン®

発作時の気道の断面

生物学的製剤

  • ゾレア®/ヌーカラ®/ファセンラ®/デュピクセント®

    詳しくはすこやかライフ54号をチェック!

代表的なCOPDのお薬
  • 長時間作用性β2刺激薬(LABA)

    セレベント®/オンブレス®

  • 長時間作用性抗コリン薬(LAMA)

    スピリーバ®/シーブリ®

  • 2剤配合剤(LABA+LAMA)

    ウルティブロ®/アノーロ®/スピオルト®/ビベスピエアロスフィア®

  • 吸入ステロイド薬(ICS ぜん息合併時)

    フルタイド®/パルミコート®/キュバール®

  • 2剤配合剤(ICS+LABA)

    アドエア®/シムビコート®

  • 3剤配合剤(ICS+LABA+LAMA)

    エナジア®/テリルジー®/ビレーズトリ®

  • 喀痰調整薬

    ムコフィリン®/ムコダイン®

  • 短時間作用性β2刺激薬

    メプチン®/サルタノール®

普段の気道の断面

肺胞の壁が破壊され、弾力がなくなり(肺気腫)、空気をうまく吐き出せなくなります。

ぜん息の管理には吸入ステロイド薬と気管支拡張薬が主流

ぜん息は、症状の変動性が高いので、発作時は「発作治療薬」、安定時は気道の状態を整えて発作を予防する「長期管理薬」を使用します。長期管理薬の代表は「吸入ステロイド薬(ICS)」。少し状態がよくないときは、ICSに加え、気管支を拡げて呼吸を楽にする「気管支拡張薬」(長時間作用性β2刺激薬:LABA、長時間作用性抗コリン薬:LAMA)を吸入します。

最新の「喘息診療実践ガイドライン2021」では、ぜん息の疑いがある患者に対して、中容量以上のICS/LABA配合剤を投与して反応を診ることになっています。重症ぜん息の患者さんには、すこやかライフ54号で紹介した生物学的製剤を使用することもあります。

COPDの治療は息苦しさを抑える気管支拡張薬が中心

COPDは主に長年の喫煙習慣で気道が縮小し、体を動かすと常に息苦しさを伴う病気です。日常的な呼吸困難を和らげるため、薬物療法の中心は、気管支を拡げて、空気の通りをよくする「気管支拡張薬」の吸入。ぜん息と同じくLABAとLAMAのいずれかが選択されます。重症度が高い場合は、2剤を配合した吸入薬も使われ、アレルギーの要素を持った方などに対しては、吸入ステロイド薬も加えた「3剤配合剤」が用いられることもあります。

薬に加えて、筋肉の衰えを防ぐ「呼吸リハビリテーション」の併用も推奨されています。もちろん「肺の生活習慣病」と呼ばれるCOPDの一番の治療薬は「禁煙」です。

「呼吸筋ストレッチ体操」の動画はこちら!
(別ウィンドウで開きます)

薬を使う理由

吸入を習慣づけるためには、「なぜ、長期管理薬を続けなければならないのか」「なぜ、吸入薬を使わなければならないのか」を自分で納得したうえで治療に臨むことが必要です。

ぜん息炎症を抑えてリモデリングを防ぐ

ぜん息の場合、「症状はない」と思っていても、気道の中では炎症が続いています。その状態を放置して、長期管理薬の吸入を怠ると気道の繊維化が進んで、狭くなった状態から元に戻らない「リモデリング」が起こり、呼吸機能が悪化、ぜん息が重症化する可能性があります。リモデリングを防ぐため、きちんと長期管理薬を使用することが大切なのです。服用を続けていて、3カ月間ぜん息症状が全く出ない場合には、医師の指示で薬が減量されることもあるので、自己判断で止めず、吸入を続けましょう。

COPD気管支拡張薬で息苦しさを抑え、身体活動性を上げる

COPDの方は、「動くと息苦しい」、「階段を上るのがつらい」といった症状と常に直面しています。重症になると体を動かさなくなり、フレイルやサルコペニアといった虚弱状態になることや、鬱状態といった心の健康にも支障をきたします。

そのため、まずは気管支拡張薬を使い息苦しさを軽減することが、その悪循環から抜け出す第一歩となるのです。

ぜん息、COPDどちらにおいても使う理由に納得、理解することが大切です。また、正しく【吸入】できているかどうかも大切です。次は吸入について学んでいきましょう。

「吸入」の課題を克服しよう!

ぜん息でもCOPDでも、吸入療法最大の課題は、十分な量の薬を、しっかり気道や肺の気管支まで届けられるかどうか、ということです。

吸入器ごとの特徴を理解し、正しい吸入方法を身に付けよう

ぜん息・COPDの吸入器にはさまざまな種類があります。薬の効果を最大限に生かす為にも、それぞれの吸入器の特徴を理解し、正しい吸入方法を身に付けることが大切です。

液体の吸入薬を霧状にして吸い込むネブライザーは、乳幼児でも確実に吸入することができますが、乳幼児が使用する際はサイズの合ったマスクやマウスピースを使うことが大切です。マスク付きスペーサーも同様に、サイズの合ったものを使用しましょう。

年配の方で、吸う力(吸気流速)が弱い方は、pMDI(加圧噴霧式定量吸入器)や、SMI(ソフトミスト定量吸入器)といった、ガスタイプの吸入器があります。ただしpMDIは、薬の噴射タイミングに合わせて息を吸い込まなければならず、吸入にコツが必要です。吸い込むタイミングを合わせるのが難しい方や、指の力が弱い方には、吸入を補助する器具もあります。

吸入器は長く付き合う道具です。専門医や薬剤師とよく相談し、道具の特徴をしっかり理解しましょう。

定期的な吸入指導を受けよう

自分ではうまく吸えているつもりでも、実は口内に多くの薬が残って、気道や肺の気管支まで十分に薬が達していないケースが多くあります。素早く吸い込まなければならない粉末の薬をゆっくり吸ってしまったり、逆にゆっくり吸うべきエアミストを素早く吸い込んだりするなど、間違った吸入方法も、薬の効果を減少させてしまいます。

そのため自分が正しい吸入法を実践できているかどうか、定期的に吸入指導を受けましょう。

近年、医療や介護現場での多職種連携が進んで、医師が保険薬局薬剤師に依頼して、ぜん息・COPDの方の吸入指導を行うシステムもできあがりつつあります。P3で紹介した健康サポート薬局でかかりつけ薬剤師をみつけ、「吸入指導をお願いできますか」と相談してみましょう。

吸入ステロイド薬は「うがい」を忘れずに!

「吸入ステロイド薬」は、気道だけに直接作用するため、通常の投与量では全身の副作用がほとんどなく、小児から高齢者、妊婦さんでも、安心して使用できます。ただし、口の中や喉に薬が残ったままだと、口腔内にカンジダと呼ばれる菌が発生してしまう場合があります。そこで、吸入直後のうがいを忘れずに!「ブクブク、ペッ」と口の中を3回ゆすぎ、さらに「ガラガラ、ペッ」と喉の奥でも3回。できれば完全に洗い流すため、うがいをしてから水などを飲むとよいでしょう。

うがいの方法

モチベーションを高めよう!

重ねて言いますが、ぜん息、COPD治療は継続が大切です。ここではそのコツを紹介します。

吸入を「生活習慣」の一つにする!

毎日同じ時間、同じ場所、同じ状況で吸入する習慣を身につけることをおすすめします。たとえば、「必ず歯ブラシの前に吸入する」というのはいかがでしょう。朝起きて、あるいは寝る前の歯ブラシ習慣とセットにすることで、とくにうがいが必要な吸入ステロイド薬の場合、「吸入〜歯ブラシ〜口をゆすぐ」という一連の流れを作ることができ、口腔内の薬残りを防ぐことにもつながります。吸入薬を常に洗面所に置いておけば、必ず目に入るので、うっかり忘れの予防にもなります。

ポジティブな「目標」を設定する!

「大好きな運動を続けるため」、「趣味を目一杯楽しむため」、「家族と旅行に行くため」などといった目標を持つことで、薬継続のモチベーションが高まります。

小さいお子さんには、吸入薬を使う度にご褒美のシールを貼る、といった楽しみを提供することも大事です。ERCAが発行している小児ぜん息日記「まいにちげんきノート」を活用しましょう。

まいにちげんきノートの申し込みはこちら!
(別ウィンドウで開きます)

最新のガイドラインにも掲載!
ぜん息の専門医が生み出したホー吸入を実践してみよう!

吸入療法は、副作用も少なく、安全な治療方法ですが、「吸い込むタイミングが難しい」、「うまく吸い込めない」など、その難しさを指摘する声もあります。2018年、そんな課題を解決する画期的な吸入法である「ホー吸入」を堀口高彦先生が考案しました。その経緯や効果、方法をご紹介します。

薬量の半分以下しか気道に届いていなかった!?

吸入薬は、飲み薬と違い、気道や肺の気管支に到達して初めて効果を発揮します。しかし、薬を「飲む」のでなく「吸い込む」という動作は日常生活にないため吸入はなかなか難しい動作です。特にCOPD患者に多いご年配の方は、吸い込む力が衰えているため、治療効果をもたらすために十分な薬の量を吸い込むことがより困難になります。

そこで、今からおよそ20年前にきちんと吸入ができているかどうかを調べる研究が始まりました。その結果、処方された薬量の45%しか気道に届いていないことが判明したのです。

吸入の邪魔をしているのは舌だった!?

薬をうまく吸えない原因はどこにあるのか、さらに研究を続けたところ、「薬が舌に塞がれて、薬の通り道が狭くなる」ということが徐々に明らかになってきました。

舌は口腔内のかなり上の方に位置しているため、何らかの方法で舌を下げないと、薬をうまく気道へと導くことはできません。実際に内視鏡で調べてみると、舌を下げた場合、下げなかった場合と比べて、喉の奥の見え方が6倍ほど広くなりました。

しかし問題は、どうやって舌を下げ、薬を通しやすくするかということ。マンガなどで、息を吸うときの擬音語に「スゥー」という表記を見ますが、そのイメージで吸入すると、舌は喉を塞ぎます。吸入薬にとっては適切ではないのです。試行錯誤のうえ、ついに辿り着いたのが、「ホー」という発声でした。

舌を下げない場合/舌を下げた場合

出典:一般社団法人 日本喘息学会

吸入薬が30%多く気管に到達!!「ホー吸入」の練習方法

より多くの薬が気道に届けば、それだけ治療効果が高まります。

治療効果が高まれば、薬の減量に繋がります。薬が減らせれば、服薬頻度も減りますので管理もしやすくなりますし、お薬代の軽減にも繋がります。

ホー吸入には特別な機械も、費用も必要ありません。あなたの手技ひとつで、さらなるQOLの向上がのぞめます。

  • 【1】

    「ホー」と発音しながら、舌を下げ、息を吐きます。

  • 【2】

    舌を下げたまま、舌の上に吸入口を乗せ咥えたら、頭の中で「ホー」と思いながら大きく息を吸います。

  • 【3】

    空気がノドの奥に当たり、空気の流れを感じたら成功です。

  • 【4】

    大きく吸ったら、吸入器を口から外して約5秒間息を止めます。苦しくない程度でかまいません。

出典:一般社団法人 日本喘息学会

  • POINT 1
    吸入口は舌の上に!

    吸入器と舌とが離れていると、舌が下がりません。

  • POINT 2
    吸入器の先端を喉奥に向けて!

    アゴと吸入器の後ろを上げて少し上向き加減にすると、ちょうど良いポジションになります。ペンライトと手鏡を使ってチェックしてみましょう。

詳しくは日本喘息学会のホームページでご確認ください!
(別ウィンドウで開きます)

日本で生まれた「ホー吸入」!世界にも発信中!

日本のぜん息専門医が編み出した「ホー吸入」。現在、日本語の他、英語、スペイン語の動画が公開されており、近々フランス語版も制作される予定。世界中のぜん息・COPDの方々の助けになることが期待されています。

すずらん調剤薬局 管理薬剤師 鈴鹿亀山薬剤師会会長 日本小児臨床アレルギー学会理事 日本アレルギー疾患療養 指導士認定機構理事 上荷 裕広 先生
すずらん調剤薬局 管理薬剤師 鈴鹿亀山薬剤師会会長 日本小児臨床アレルギー学会理事 日本アレルギー疾患療養 指導士認定機構理事
上荷 裕広先生

1985年京都薬科大学卒業。小児アレルギーエデュケーター、アレルギー疾患療養指導士。製薬会社のMR勤務を経て、95年にすずらん調剤薬局(三重県亀山市)開局。現在に至る。

読者へのメッセージ

ぜん息・COPDは慢性疾患なので、お薬手帳を活用し、ご自分が服用しているお薬を理解しながら、その管理をしっかり行っていただきたいと思います。私たち薬剤師は、薬物療法を効果的に続けるための助け手です。薬剤師という薬のプロを、ご自身の「かかりつけ」とし、健康に関するさまざまなご相談をしてください。

公益財団法人 豊田地域医療センター 常務理事・院長 藤田医科大学名誉教授 日本喘息学会理事 日本アレルギー学会功労会員 日本呼吸器学会功労会員 堀口 高彦 さん
公益財団法人 豊田地域医療センター 常務理事・院長 藤田医科大学名誉教授 日本喘息学会理事 日本アレルギー学会功労会員 日本呼吸器学会功労会員
堀口 高彦先生

1986年藤田保健衛生大学大学院医学研究科修了。医学博士。2010年同大呼吸器内科Ⅱ講座教授、12年同大第二教育病院副院長、アレルギーセンター長などを歴任。21年6月より現職。

読者へのメッセージ

ぜん息・COPDの方は、増悪の原因となる感染症予防のため、各種ワクチン接種をし、マスク、うがい、手洗いを続けることに加え、自己判断で薬をやめないことが何より大切です。吸入薬は、内服薬や注射薬よりも、副作用の少ない安全なお薬です。私の考案した「ホー吸入」を身につけて、健やかな毎日をお過ごしください。