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5月31日は「世界禁煙デー」
自分、そして支えてくれる人のため、今こそ禁煙を始めましょう!
① 今こそ禁煙にチャレンジ!

厚生労働省が発表している『喫煙の健康影響に関する検討会報告書(通称:たばこ白書)』では、喫煙や受動喫煙が、ぜん息とCOPDの発症や悪化に関係するといわれています。「加熱式たばこなら健康への害は少ない」として吸っている人も中にはいるようですが、それは間違いです。

5月31日は、世界禁煙デー。厚生労働省では、世界禁煙デーに始まる1週間を「禁煙週間」として定めています。この禁煙週間を前に正しい知識を身につけ、早速今日から禁煙をはじめませんか?今回は、禁煙を成功させるため、医療機関やご自身でできる禁煙方法などをご紹介します。
※この内容は『すこやかライフ51号』をもとに再編集したものです。
(取材先:亀田京橋クリニック 副院長 金子教宏先生、亀田クリニック 看護室 禁煙支援外来専任看護師 苅込利衣先生(肩書は取材当時))

亀田京橋クリニック 副院長 金子 教宏 先生(肩書は取材当時) 亀田京橋クリニック 副院長
金子 教宏 先生(肩書は取材当時)

「加熱式たばこ」も危険!

加熱式たばこは、紙巻きたばこに比べて健康への悪影響や受動喫煙の影響が少ないとうたわれています。ですが、さまざまな研究から、そうでないことがわかってきています。

加熱式たばことは、たばこ葉を燃やさずに、加熱することでニコチンを発生させるたばこなので、ニコチン依存は軽減せず、多くの有害物質を取り込んでいることには変わりありません。

亀田クリニック 看護室 禁煙支援外来専任看護師 苅込利衣先生(肩書は取材当時) 亀田クリニック 看護室 禁煙支援外来専任看護師
苅込 利衣 先生(肩書は取材当時)

医療機関で確実に禁煙!

禁煙は我慢を続けるだけの「つらいもの」「苦しいもの」と思っていませんか?今は医療機関の禁煙外来で「楽に」「確実に」禁煙できる時代です。

一定の条件を満たす場合、健康保険を使って医療機関で禁煙治療を受けることができます。医師や看護師、薬剤師のサポートのもとに、薬を使って禁煙することで、自力で禁煙するよりも何倍も「楽に」「確実に」禁煙することができます。喫煙本数が少ない方や、加熱式たばこを吸っている方でも、健康保険で治療が受けられる場合があるので、医師に相談してください。下記でチェックしてみましょう。

【健康保険による禁煙治療の条件】

https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/sukoyaka/50/feature/feature06.html#note01(別ウィンドウで開きます)

自分でチャレンジしてみよう!

近くに禁煙外来がない、仕事が忙しいので定期的な受診はできないという方は、市販のニコチンパッチやニコチンガムを使うことで、比較的楽に禁煙することができます。
また、その際は下記の禁煙のコツを参考にしてみましょう。

①禁煙開始日を決める
→仕事が多忙でなくストレスの少ない時期や、お酒の席がない時がおすすめの禁煙開始日です。

②すっぱりやめる
→徐々に本数を減らすと失敗しがち。やめると決めたらスパッとやめるほうが、成功率が高くなります。

③家族や職場で禁煙宣言をする
→決意を言葉にすることで禁煙の意識はさらに高まります。周囲の理解を得ることで相談したり、協力してもらうこともできます。

【自力で禁煙にチャレンジするときは】

https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/sukoyaka/51/medical/medical04.html(別ウィンドウで開きます)

様々な禁煙方法を知り、十分に活用し、支えてくれる人にも協力を仰ぎながら、禁煙にチャレンジしてみましょう。

次回は、禁煙治療の最新情報をご紹介します。