助成について

四国内でも生物多様性のもっとも高い地域の一つである四万十川地域の生物多様性を保全する活動

公益社団法人 生態系トラスト協会

活動地域 活動分野
高知県高岡郡四万十町 自然保護・保全・復元
イベント参加者数
延べ704人
ネイチャーセンター来館者数
(平成27年7 月~)
1674人
ケーブルテレビでの行事掲載数
7 回
目標達成度
70%
エコツアーガイド養成講座
エコツアーガイド養成講座

成果と工夫したポイント

地域から寄せられた生物の情報をもとに、積極的に現地に出かけ絶滅危惧種のクマタカの場合、動物園などの協力を得て10ヶ月後に放鳥を実現した。その他、保護後に死亡したセグロアジサシの剥製等を15点作成した。

所在地

〒781-0270
高知県高知市長浜4964-11
TEL:088-841-5400
http://wwwd.pikara.ne.jp/ecotrust/

助成金額

平成26年度 3,046千円
平成25年度 3,178千円
平成24年度 3,064千円

助成の種類

一般助成
3年目
実践

課題

地域に博物館などの生物多様性について情報収集するための施設や生物調査、環境教育を行う民間団体がなく、ヤイロチョウなど多様な生物の保護区をつくる活動のPR をしたり、会員や支援者を増やす必要があった。

目標

  1. ヤイロチョウなど地域に生息する多様な生物の情報収集
  2. 剥製やポケット図鑑など環境教育グッズの作成
  3. エコツアーガイドなど環境教育指導者の養成
  4. トラスト地を保全するため会員数の拡大

活動内容

ヤイロチョウなど「野生生物募集」や「エコツアーガイド養成講座受講者募集」のポスターやチラシを2 万枚以上作成し、地域の新聞・広報誌に折り込んだり、全国的なイベント等で関係団体や来訪者に配布した。また、「親子エコスクール」などの環境教育の様子は地域のケーブルテレビなどで5 回以上放映された。国内外での情報収集や交流会では、類似の団体や専門家と交流した他、活動のPR も行った。この他、生物多様性の町づくり検討委員会などの活動もすべて当協会の会報誌『森のしずく』を各1000部以上(毎年4 回発行)、延べ12,000部以上告知・報告した他、ホームページやブログやフェイスブックなどでも紹介した。

達成できたこと

  1. 作成した剥製15点はネイチャーセンターに設置したジオラマに展示した。
  2. 生物の写真は1 年目にフィールドノート1000部、2 年~3 年目に観察カード177種類300部を作成し、観察会等で活用した。
  3. エコツアーガイド養成講座には11名が参加し、その内3 名をエコツアーガイドに認定した。
  4. 間伐ボランティア団体が自然林再生プロジェクトに協力した。
  5. 「友の会会員」が50名増加した。

達成できなかったこと

ヤイロチョウは越冬地が不明な渡り鳥なため、国内外の研究者とネットワーク作りが必要だが、専門性の高いスタッフを確保できなかったためネットワーク作りができなかった。

今後の展望

検討委員会で論議されたが、当協会が優先的に取り組むべき課題は、トラストで取得した森のうち、人工林をヤイロチョウの生息可能な自然林に再生していくことと考える。


目次

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