助成について

気候変動影響が深刻化するインド・ビタカニカ沿岸低地帯における適応能力の育成と適応コミュニティづくり

任意団体 PALLISHREE

活動地域 活動分野
インド国オリッサ州ビタカニカ湿地 地球温暖化防止
イベント参加者数
延べ5,000人
ニュースレターの発行
16,000部
マングローブ植林
10ha
目標達成度
90%
気候変動影響で土壌浸食の進む沿岸の村
気候変動影響で土壌浸食の進む沿岸の村

成果と工夫したポイント

CCEAC10箇所、研修参加490人、ワークショップ参加260人、リーダー輩出120人、マングローブ苗3 万本、植林10ha、ニュースレター8000部、有機栽培100ha、間接的受益者23村3250人。

所在地

502/ 2 MALLICK COMPLEX, P.O-KHANDAGIRI,
BHUBANESWAR-751030 Dist-Khurda, Odisha, India
TEL:91-674-2351350
FAX:91-674-2351350
http://www.Pallshreeindia.com

助成金額

平成26年度 3,200千円
平成25年度 2,700千円
平成24年度 3,200千円

助成の種類

一般助成
3年目
知識の提供・普及啓発

課題

インド国オリッサ州ビタカニカ湿地では、気候変動に起因する土壌浸食、自然災害、飲み水汚染などで、多くの住民の生活が脅かされている。地域住民が気候変動影響について理解し、適応行動を身に着ける必要があった。

目標

村の学校に気候変動適応教育センター(CCEAC)を設置し、運営のためのCCEAC 委員会や女性自助グループを組織し、気候変動適応教育を通じて、地域住民が気候変動影響への適応行動能力をもつことをめざした。

活動内容

地域の24村(2000世帯、約1 万人)を対象に、

  • 気候変動リスクを参加型農村調査手法(PRA)によって明らかにし、
  • CCEAC(気候変動適応教育センター)を10村の学校に開設して、住民の気候変動適応能力を開発し、
  • 上記を拠点に各種研修、ワークショップによって、気候変動への認識向上と対処能力を養成し、
  • 具体的な適応行動・対策(普及ツール開発、リーダー養成、マングローブ植林、塩害対策など)を実践した。

結果として、先生と生徒2000人と、女性を含む住民3000人が気候変動適応行動・対策を身につけ、マングローブの育苗・植林を実践し、省エネ型生活様式等について理解し、実践した。

達成できたこと

  • 気候変動適応教育の拠点のCCEAC10か所の設置、23村3000人が省エネ、ゴミの分別など、適応行動・対策を習得。
  • マングローブ育苗3 万本、植林10haを実現。
  • 女性40人が有機農業の研修を受け、100ha で化学肥料や殺虫剤の使用を中止。
  • 作文・絵画コンクールで、気候変動教育の優れた実践者60人が誕生。
  • 対象地をサイクロン「ハドハド」が襲ったが、死者はゼロだった。

達成できなかったこと

動物による食害と気候変動影響による不規則な浸水で、苗畑と植林地でのマングローブの損害が増加した。

今後の展望

気候変動適応行動を習得した23村の地域住民は、CCEACを自ら維持管理し、教育活動を継続する意思を持っている。しかしビタカニカ湿地には381村19万6000人が暮らしており、息の長い支援が必要である。


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