COPDと、食事で向き合う

体格判定&おすすめ
レシピ

栄養療法

COPDでは「食欲が減る⇒やせる⇒息切れがする⇒動かなくなる⇒食欲が減る・・・」
という悪循環に陥りやすくなります。
栄養障害をふせぐため、まずは自分の体格を知り、毎日の食事を見直してみましょう。

まずは自分の体格を知る

  • やせタイプ

    COPD患者さんはやせ型が多いです。やせの方が必ずしも栄養状態が悪いとはいえませんが、やせ過ぎていると、呼吸不全が進行しやすく、なかなか改善しにくくなります。入院した場合には入院期間が長くなります。

    対策
    • 1日3食しっかりと食事をとりましょう。
    • 十分なエネルギーや栄養素を毎日の食事でとりましょう。
    • 毎日、体重を測る習慣をつけましょう。
  • 肥満タイプ

    体重が増加し、肥満となっている方もいます。内臓脂肪の蓄積は横隔膜の運動を低下させるため、呼吸がうまくいかなくなり、体の中に二酸化炭素がたまりやすく、息苦しくなります。また高血圧、糖尿病、心筋梗塞などの慢性疾患を併発しやすくなります。

    対策
    • 医師や栄養士と相談し、適切な食事制限をおこないましょう。
    • 1日に必要なエネルギー量を把握し、適度な運動を続けましょう。
    • 毎日、体重を測る習慣をつけましょう。

[あなたはどれ?] 体格判定

チェック1体格指数(BMI)を計算してみましょう

あなたの体格指数(BMI)は?

÷ ÷ BMI

例:身長165cmで体重60kgの場合
体重 60 kg ÷ 身長 ÷ 1.65 m   ÷ 身長 1.65 m = 22 (普通体重)

あなたの判定結果は?

18.5未満:低体重(やせ)。18.5以上〜25未満:普通体重。25以上]:体重過多(肥満)。

チェック2標準体重(IBW)と標準体重比(%IBW)
計算してみましょう

あなたの標準体重(IBW)は?

× × 22 IBW kg

例:身長165cmの場合
身長 1.65 m × 身長 1.65 m   × 22 = 60 kg

あなたの標準体重比(%IBW)は?

÷ × 100 %IBW

例:体重60kgの場合
体重 60 kg ÷ IBW 60 kg   × 100 = 100 % (普通体重)

あなたの判定結果は?

70%未満:高度栄養不良。70%以上~80%未満:中等度栄養不良。80%以上~90%未満:軽度栄養不良。90%以上~110%未満:普通体重。110%以上:肥満。

判定!このタイプの方は注意が必要です

チェック1・チェック2の結果から
どの判定が近かったか見てみましょう

チェック1. 体格指数(BMI)判定

[注意]18.5未満:低体重(やせ)。18.5以上〜25未満:普通体重。[注意]125以上]:体重過多(肥満)。

チェック2. 標準体重比(%IBW)判定

[注意]70%未満:高度栄養不良。[注意]70%以上~80%未満:中等度栄養不良。[注意]80%以上~90%未満:軽度栄養不良。90%以上~110%未満:普通体重。[注意]110%以上:肥満。

専門用語を解説します

体格指数(BMI)
BMIとはボディ・マス・インデックスの略で、身長と体重から求める体型の指標です。BMIが22となる体重が「理想体重」とされ、統計的にいちばん病気にかかりにくい体型だといわれています。
標準体重比(%IBW)
標準体重に対する体重の割合です。日本呼吸器学会「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン」では、標準体重比が90%未満では栄養障害の存在が示唆され、栄養療法が必要とされています。
専門用語を解説します

食事を見直す

COPD患者さんが1日に必要なエネルギー量は、安静時エネルギー消費量の約1.5倍と考えられており、
健康な人よりたくさんのエネルギーや栄養素が必要となります。

主食、主菜、副菜をそろえた
バランスの良い食事を

病気に負けない体を維持するためには、十分なエネルギーや筋肉をつくる良質な
たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を毎日の食事でとりましょう。

[主食:ごはん、パン、めんなどの炭水化物を多く含むグループ。主菜:魚、肉、卵、大豆製品などたんぱく質を多く含むグループ。副菜:きのこや野菜など食物繊維、ビタミン、ミネラルを多く含むグループ] + [乳製品:たんぱく質、カルシウムを含む食品。果物:ビタミンを多く含む食品。]

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