大気環境の情報館

地上に到達する有害な紫外線の量が増える

オゾン層が人工の化学物質であるフロンやハロン、臭化メチルなどによって破壊されると、地上に到達する有害な紫外線が増加するおそれがあります。その結果、人体への影響として皮膚ガンや白内障※などの健康被害を発生させ、植物への影響やプランクトン、魚にまで被害が及ぶのではないかと心配されています。

1985年(昭和60年)に「オゾン層保護のためのウィーン条約」が結ばれ、1987年(昭和62年)にはフロンなどの生産を減らすことなどを決めた「モントリオール議定書」※※も採択されました。日本でもこの議定書を受けて、1988年(昭和63年)に制定されたいわゆる「オゾン層保護法」(特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律)に基づき、フロンの生産などの規制を行っています。既にCFC(クロロフルオロカーボン)等については1995年(平成7年)までにその生産等が完全に廃止されています。

※ 白内障
目の水晶体が濁って視力が下がる病気。

※※モントリオール議定書
「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が正式名称で、オゾン層破壊物質の削減スケジュールなどを具体的に定めたもの。

地上に到達する有害な紫外線の量が増える

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