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アスベスト(石綿)

アスベスト(石綿)は、天然にできた鉱物繊維で「せきめん」「いしわた」とも呼ばれている。石綿は蛇紋石族と角閃石族に大別され、クリソタイル(白石綿)、クロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、アンソフィライト石綿、トレモライト石綿、アクチノライト石綿の6種類がある。そのうち、わが国で使用された代表的な石綿は、白石綿(クリソタイル)と茶石綿(アモサイト)及び青石綿(クロシドライト)である。

石綿は、極めて細い繊維で、熱、摩擦、酸やアルカリにも強く、丈夫で変化しにくいという特性を持っていることから、建材(吹き付け材、保温・断熱材、スレート材など)、摩擦材(自動車のブレーキライニングやブレーキパッドなど)、シール断熱材(石綿紡織品、ガスケットなど)といった様々な工業製品に使用されてきた。しかし、肺がんや中皮腫を発症する発がん性が問題となり、現在では製造・使用等が禁止されている。

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