大気環境の情報館

ディーゼル自動車

軽油を燃料としたエンジン(ディーゼルエンジン)で動く自動車。ディーゼル自動車から排出される粒子状物質が道路沿道における浮遊粒子状物質の相当の割合を占めるといわれており、排気ガス対策が進められている。

新長期規制

平成10年12月に中央環境審議会から出された「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第三次答申)」において、ディーゼル自動車について、窒素酸化物及び粒子状物質に重点を置いて排出ガス規制を2段階で強化(新短期目標及び新長期目標)することが提言された。  新短期目標としては、車種により、平成14年から16年にかけて、窒素酸化物で25~30%、粒子状物質で28~35%削減することとされた。

さらに、新長期目標では、平成19年頃を目途に新短期目標のさらに2分の1程度に排出ガスを低減すること(窒素酸化物、粒子状物質で平成9から11年規制に比べ6割強の削減)が提言された。(「平成12年版 環境白書」)

その後、平成12月11月の第四次答申では、新長期目標については、平成17年度までに達成を図ることが示された。

続く2002年(平成14年)4月の第五次答申において、ディーゼル車及びガソリン自動車について新長期目標以降の自動車排出ガス低減対策(新たな低減目標)を検討することが示された。

2003年(平成15年)7月の第七次答申において、新長期規制以降のディーゼル自動車に係る排出ガス低減対策として、軽油中の硫黄分の10ppm化が図られることを前提に、新長期規制以降の排出ガス低減目標値及びその達成時期について、可能な限り早期に結論を得るべく技術的な評価を踏まえ検討を進めることが示された。

ディーゼル特殊自動車

フォークリフト、ホイールクレーン等建設作業などに用いられる特殊な構造の自動車。(中央法規出版「逐条解説 自動車NOx法」等)

ディーゼル特殊自動車の排出ガス規制の導入

平成9年11月に中央環境審議会から出された「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第二次答申)」においては、それまで未規制であった特殊自動車に対する排出ガス規制を導入し、平成16年から実施することとする旨の低減目標が示された。平成12年11月の第四次答申等に基づき、ディーゼル特殊自動車(定格出力が19kW以上560kW未満)に対して、1年前倒しし、平成15年度から排出ガス規制が実施されることとなった。

さらに平成15年6月の第六次答申において、ディーゼル特殊自動車の規制強化として、平成18年から20年にかけて、PM、NOxについては、定格出力範囲ごとに、現行規制に比べ約2~5割低減することが示された。そして新たにガソリン・LPG特殊自動車が規制対象に追加された。


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