
効能によって4つのタイプに分類
気管支の収縮を引き起こすヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が肥満細胞から放出されるのをおさえたり、化学伝達物質の働きを抑制し、炎症を抑制する作用もある薬です。
抗アレルギー薬には、吸入薬と、さまざまな内服薬(経口抗アレルギー薬)があります。
作用の違いによって、
に分類されます。
抗アレルギー薬には発作をすぐに止める作用はなく、効果が出るまでに2~8週間の期間がかかることを知っておきましょう。
クロモグリク酸ナトリウム(商品名:インタール)
肥満マスト細胞からの化学伝達物質の放出をおさえる作用が主ですが、気管支の炎症をおさえる作用も少しあります。吸入薬なので、気管支に直接届くという特徴があります。運動誘発ぜん息に対しては運動前に使用することで、発作を予防する効果もあります。吸入液、エアロゾル、カプセルの3つの剤型があります。
肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの気道炎症やぜん息発作を起こす化学伝達物質が放出されるのを抑制する薬です。それぞれの薬の効果を判定するためには、2か月程度の投与期間が必要です。
かゆみをおさえたり、鼻水を止める効果があるので、ぜん息のこどもが併発しやすいアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎にも有効な薬です。やはり、それぞれの薬の効果を判定するには、2か月程度の投与期間が必要です。副作用として眠くなることなどがあります。
気管支に炎症を引き起こすトロンボキサンA2という化学伝達物質の合成をおさえたり、その働きをおさえる作用があります。合成阻害薬は小児ではまだ保険が適用されません。拮抗薬使用中は月に1回、肝機能検査を行うなど、観察を十分に行うことになっています。
アレルギー炎症を引き起こすインターロイキン4などのサイトカインの産生をおさえる作用があります。吸入ステロイド薬単独では多量の吸入を必要とする場合、本剤を併用することで吸入ステロイド薬を減量できることがあります。