WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

小児ぜん息 成人ぜん息 COPDすこやかライフNo.43 2014年3月発行

読者の広場 お答えします! 読者Q&A 聞いてください! ウチのこんなエピソード 教えてください! あなたのしているこんな工夫

お答えします! 読者Q&A

本誌に寄せられているぜん息&COPDに関するさまざまな悩みや疑問に、専門医がわかりやすくお答えします。
読者Q&Aコーナーの質問は、アンケートフォームから

Q 海外など飛行機に乗る際に、吸入薬を持ち込むための注意点はありますか?(50歳女性)

A 病気の治療に必要な薬は、飛行機に持ち込むことができます。とくに診断書・証明書は義務付けられていませんが、訪問する外国の事情も異なるので、病名と薬剤名は英語で記載したものを所持するのが簡便です。

ぜん息およびCOPDの吸入薬は、ドライパウダータイプ(DPI)でもエアゾールタイプ(pMDI)でも安全に機内に持ち込むことができ、使用可能となっており、多くが海外でも承認され、使用されています。成田国際空港の案内では以下のようになっています。
「ぜん息の薬やボンベは、医薬品扱いになりますので機内で使用する分量に限り、持ち込みが可能です。検査の際に、検査員へ処方箋を提示してください。また薬の予備に関しましては、預け入れのお荷物へお入れください」(http://www.narita-airport.jp/jp/security/faq/faq-05.html#30
ただし、スーツケースが紛失する事故がある場合もあるので、万が一に備え、手荷物で十分量を持ち込む方が安全でしょう。
武蔵野大学 薬学部 教授 山下 直美 先生

Q ぜん息患者本人が喫煙している場合とぜん息の子どもへの受動喫煙の影響をくわしく教えてください。(36歳女性)

A たばこの煙には4,000種類以上の化学物質が含まれ、そのうちニコチン、タール、一酸化炭素などの有害物質は200種類を超えています。
喫煙者自身の害としては、気道過敏性の亢進や肺の気腫化が知られています。ぜん息患者の元喫煙者の48%に、喫煙者では57%に肺の気腫性の変化が見られ、難治化やCOPDの合併につながっています。
また、副流煙のほうに有害物質が多く含まれていることが知られています。副流煙は家庭内での浮遊粒子状物質(PM2.5など)の発生源となっていて、受動喫煙は小児のぜん息の発症因子、発作誘発因子となっています。ぜん息発症のリスクは、片方の親だけよりも両方の親が喫煙する場合のほうが増大し、とくに母親からの受動喫煙にさらされることは、ぜん息の発症とともに肺機能の低下、気道過敏性亢進に大きく関係しています。
受動喫煙は副流煙が立ち込めているところで起こると考えがちですが、煙がなくとも、喫煙者の息や衣服、建物などからの三次喫煙(たばこ煙の残留物暴露)の害もあり、その影響も考えてください。
昭和大学 富士吉田教育部 教授 田中 一正 先生

聞いてください! ウチのこんなエピソード

うれしかったこと、楽しかったこと、たいへんだったこと、困っていること、失敗談など、ぜん息やCOPDの治療中に身の回りで起こったさまざまなできごとをみんなで話して、気分をスッキリしましょう♪
エピソードの応募は、アンケートフォームから

薬の適正使用でせき症状が大きく改善!( 64歳・男性)

15年間ほどせき症状で苦しみました。

少し調子がよくなると、またかぜなどで症状が悪化するということをくりかえしていました。

しかし、薬を正しく使用するようになってから、ここ数年、症状は大きく改善しました。

合剤の使用で睡眠不足が解消!(51歳・女性)

発作予防薬として合剤を毎日使うようになって、発作のときに使う治療薬の使
用量がぐんと減り、毎日夜よく眠れるようになりました。

おかげでいまは、睡眠不足になることなく、毎日仕事をこなしています。

ぜん息をうまくコントロールしていく方法が、多くの人に広がればいいと思い
ます。


教えてください あなたのしているこんな工夫

ぜん息・COPD治療・管理のために行っている「工夫」をぜひ、教えてください。
私の工夫の投稿は 応募フォームから

41 歳・女性の方からの投稿

工夫例イメージ吸入薬を毎日朝と夕方に吸入しています。毎回、内服薬を服用する前に吸入薬を吸入し、コップの水で一度うがいをしてから、あらたに水をくんで内服薬を服用しています。この方法にしてから、吸入と服薬どちらも忘れることは、ほとんどなくなりました。

37 歳・女性の方からの投稿

4歳の子を吸入させる際、鼻呼吸にならないように、毎回指で鼻を押さえながら吸入させています。
最初は嫌がりましたが、いまでは自分で鼻をつまんで吸入しています。こういうこともいつかいい思い出になるのかな?

投稿をお待ちしています!

あなたが実際に行っている、毎日の吸入を忘れないための工夫や、薬の飲み忘れを防ぐ工夫、 発作をおこさないための工夫、自分なりのぜん息日誌のつけ方など、ぜん息・COPD治療・管理のために行っている「工夫」をぜひ、教えてください。

投稿いただいた内容の中で、役に立つ工夫をこのコーナーで紹介させていただきます。(※) ぜん息やCOPD治療のためには、毎日の自己管理がとても大切。同じ病気を持つ人たちと工夫を共有しましょう。

たとえば……

「毎日の吸入を忘れないように、吸入したらカレンダーにシールを張っている」 「ぜん息日誌に毎日の出来事も書き、日記代わりに使っている」 「発作を起こさないように、冬は必ずマスクをして登校している」

私の工夫を応募する

※投稿いただいた内容のすべてが、WEB上に掲載されるわけではありません。あらかじめご了承ください。

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