
すこやかライフNo.47 2016年3月発行
「ぱるる」の愛称で親しまれている、島崎遥香(しまざきはるか)さん。
人気アイドルグループAKB48でのパフォーマンス以外にも、ファッションモデルや女優として活躍しています。
忙しい毎日でも欠かさず長期管理薬の吸入と、ピークフロー測定を続ける島崎さんには「もうあんな苦しい思いはしない」という決意がありました。
「ぜん息の発作が始まっても、だいたい2か月くらい治療すると落ち着いていたのが、去年の夏は全然治まらなくなってしまいました」
と2015年8月の一時活動休止について語ってくれた島崎遥香さん。
「踊りたいのに、踊れないという精神的なあせりもあって、本当につらかったです」
と振り返る。
「ぜん息の症状が最も苦しいのは夜中から明け方にかけて。昼間はせきが出ても『ただのかぜ』と思われてしまうことも多いです。ぜん息のつらさをわかってもらえない体験、みなさんにもあるんじゃないでしょうか」
そんななか、プロデューサーの秋元康さんから「きちんと休養するように」という指示が。体を休めることができるという以上に
「ぜん息のつらさをわかってもらえている」
ということが、うれしかったという。
島崎さんがせきの症状に気づいたのは中学生のときだった。
「かぜを引いたあとのせきが治りにくいなと感じていました。お医者さんには『気管支炎』と言われていましたが、そんなにひどくなかったので、吹奏楽部で普通にサックスを吹いていました」
高校1年生の夏、友だちに誘われてAKB48のオーディションを受ける。見事合格し、高校生としての生活にダンスレッスンや仕事が加わった。
「勉強と仕事の両立はとてもハードでした。ほぼ寝ないで毎日学校へ。よくやっていたなと思います」
睡眠不足や激しいダンス、舞台演出で使うスモーク(煙)などの悪条件が重なり、せきの症状がひどくなってしまう。高校2年生のときに「ぜん息」と診断された。
血液検査でハウスダストの数値が高かった島崎さん。
「家ではハウスダスト対策にも気をつけています。床はカーペットではなくフローリングに。ベッドカバーもハウスダストをブロックするタイプに替えました。夜寝るときはもちろん、空気の乾燥やほこりが気になるスタジオでも、カメラが回る直前までマスクをしています」
これらの対策は、ぜん息のある父と、それを長年サポートしてきた母の知恵だ。さらに
「お医者さんには毎日吸入薬を続けることと、『水分をよくとるように』と言われているので、こまめに水を飲んだり、温かいハーブティーを飲むようにしています」
と積極的なケアを継続している。
「以前は、苦しいときはきちんと治療をしても、よくなるとつい薬をやめてしまって。それを繰り返した結果、仕事を休まなければならないくらい重症になってしまいました」
治療を続け、復帰できた今は、医師の指示をきちんと守り、毎日欠かさず長期管理薬を吸入している。ピークフローメータの記録も「ときどき忘れちゃいますけど」と笑うが、ほぼ毎日つけているという。そこには、もう絶対にぜん息を悪化させたくないという強い思いがある。
今やりたいことは何かとたずねたところ、
「高校生のときは、学校に通うのが精いっぱいで勉強に集中する体力がありませんでした。だから、もう一回勉強したいです。資格にも興味があるし、英語も話せるようになりたい」
とキラキラした表情で話す島崎さん。
「ぜん息の発作がいつ起こるか自分でも分からないので、不安はあるけれど、周囲のみなさんの理解と協力を得て、これからもがんばっていきたいです」
AKB48グループ リクエストアワーセットリストベスト100 2016にて©AKS
「私も去年、ぜん息を悪化させてしまって、つらい日々を過ごしました。でも、ぜん息を持ちながらも、こうやってAKB48の活動を続けることができています。みんなも病院の先生の言うことをちゃんと聞いて、めげずに毎日治療していけば、ぜん息の発作は治まると思います。私といっしょにがんばりましょう!」
「わたしもきょねん、ぜんそくをあっかさせてしまって、つらいひびをすごしました。でも、ぜんそくをもちながらも、こうやってAKB48のかつどうをつづけることができています。みんなもびょういんのせんせいのいうことをちゃんときいて、めげずにまいにちちりょうしていけば、ぜんそくのほっさはおさまるとおもいます。わたしといっしょにがんばりましょう!」
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