ぜん息などの情報館

3-2-1 成人を対象とした気管支喘息患者に対する効果的な保健指導(患者教育)の実践に関する調査研究

代表者:灰田 美知子

年度ごとの研究目標(計画)

平成22年度

  1. 背景因子が明らかな患者群で自己管理技術を反映するABMA-A表、アドヒアランスを評価するABMA-C表の記入を依頼し、また知識の評価にはEP試験を施行する。また、背景因子として学習会の参加回数、年齢、初期の重症度、小児喘息の有無、病歴、通院年数、飲酒・喫煙習慣、BMIなどを見る。
  2. 学習会への参加や関心から熟練患者レベルを0、1、2、3、4、5と分類し、記入が簡便なABMA-C表のみを用いて学習会参加者、病院受診者、薬局、喘息講習会受講などを対象として患者会以外の広域の調査も行った。

2年間の研究成果

平成22年度

  1. ABMA-A表で高得点のものは自己管理技術が有意に高いと評価された。この群は学習会参加回数も多く、EP試験の得点も高い傾向があった。初期の重症度、罹患年数も高いが、これが動機付けになっている可能性が見られた。高齢者が多いのは、ある程度の時間的な余裕が必要である事を反映しているが同時に、この学習方式が高齢者に利用し易い形である事が示唆された。
  2. ABMA-A表で高得点のものには喫煙者はおらず、飲酒するものも少ない。この群はABMA-C表の得点も高く、自己管理技術が高い程、アドヒアランスが良い事が分かった。技術体得の条件として学習会への積極的な参加、EP試験の得点が高い事、喘息についてある程度の知識欲がある事も大事であると考えられた。
  3. 広域の調査では、ABMA-C表の得点は学習会参加者で高得点であった。

評価結果

平成22年度

平成22年度評価結果(PDF:42KB)

平成23年度

平成23年度評価結果(PDF:105KB)

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