
近年、ぜん息治療は吸入ステロイド薬を中心とした薬物による抗炎症療法が治療のスタンダードとなり、薬物による長期管理は重要度が増しております。しかし、薬の効果を十分に得るためには、年齢に応じた吸入器を選択し、正しい吸入手技を習得するとともに、自己の判断で治療を中断しないよう、患者自身も治療薬について、正しく理解していく必要があります。
本冊子では最新の診療ガイドラインに基づき、ぜん息の病態や治療方法、ぜん息治療薬の種類・効能、各吸入器の正しい吸入方法、間違いやすいポイント(チェックポイント)などを紹介しています。医療や保健指導における患者教育の資料として、また、家庭における学びの教材としてご活用いただければ幸いです。
付録には「セルフケアのための主な小児ぜん息治療薬」、「正しい吸入方法を身に付けよう」のポスターが同封されています。また、本冊子と連動した吸入手技動画を当機構ホームページにて公開しておりますので、併せてご活用ください。
基礎編 ぜん息についてよく知ろう!
実践編 正しい吸入方法を覚えよう!
知識編 治療薬&治療方法をよく知ろう!
付録ポスター 「セルフケアのための主な小児ぜん息治療薬」
「正しい吸入方法を身に付けよう」
大矢 幸弘(国立成育医療研究センター アレルギー科 医長)
亀田 誠(大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター 小児科 部長)
佐藤 一樹(国立病院機構 下志津病院 小児科・アレルギー科 臨床研究部 医長)
益子 育代(東京都立小児総合医療センター アレルギー科 小児アレルギーエデュケーター)
金子 恵美(国立病院機構福岡病院 小児科 小児アレルギーエデュケーター)
A4判 40頁(冊子)
A2判(ポスター)
平成24年12月