正しく使用しないと吸入薬は十分効果が得られません。上手に吸入するためには、それぞれの吸入器の特徴を理解して正しい使い方を身につけることが必要です。
ぜん息の吸入薬は、少ない量でも気道に直接届くことで、十分な効果があらわれます。上手に吸入できないと、薬のほとんどが気管支に届かずに体の外へ出てしまったり、口の中に残ってしまいます。
エアゾールタイプの吸入薬は、薬の噴霧に合わせて息をすわなければいけません。子どもでは難しいため、吸入補助具(スペーサー)を用いて吸入します。
できているつもりでも間違っているかもしれません。子どもが上手に吸入できているかどうか、普段の吸入のやり方を医師や看護師に定期的にチェックしてもらいましょう。また吸入薬にはいくつかの種類がありますが、吸入のやり方が難しく子どもに合っていないようなら医師に相談しましょう。
小さなお子さんの場合は、初めて吸入をするときに恐怖心を感じることがあります。いきなり吸入させずに、補助具だけを与えて遊ばせるなど慣れる時間を取ってあげましょう。
気道の炎症を鎮めるためには、吸入薬や内服薬を毎日続けることが大切です。きちんと毎日続けられるように工夫をしましょう。また、お子さんの治療の継続には家族の協力が大切です。
スペーサーは、pMDI(ガスの圧力で薬を噴射する吸入器)で薬の噴射と薬を吸い込むタイミングを合わせることの難しい子どもが確実に吸入するための補助器具です。
DPIは、粉末状の薬(ドライパウダー)を吸い込ませるための吸入器です。
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