ぜん息などの情報館

Q3-2 気道過敏性の検査には、どのような試験があるのでしょうか?

A3-2
気道過敏性の検査には、運動負荷試験と吸入誘発試験があります。いずれも前後で肺機能検査を実施しながら、発作時を避けて行います。
1.運動負荷試験
トレッドミルやエルゴメーターで一定量の運動を負荷した前後で、スパイロメーターを用いて肺機能を測定し、1秒量やピークフロー値が前値より一定以上の低下を示した時に気道過敏性陽性とします。自由走(一定の距離を全力疾走)の前後でも同様に測定して判定することもあります。

2.吸入誘発試験
一定の濃度で希釈したヒスタミン、メサコリン、アセチルコリンを非常に低い濃度から次第に濃度を高めて吸入していき、1秒量やピークフロー値が前値の20%以上低下させた濃度を気道過敏性の吸入閾値とする標準法があります。同様に希釈した薬剤を時間ごとに吸入させ、呼吸抵抗を連続的に記録するオッシレーション法(アストグラフ)があります。いずれも気道過敏性を定量的に表現できます。
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