自律神経は、毎日の生活が快適に送れるように身体の内部を調節してくれる神経で、交感神経と副交感神経という2種類があります。表1に主な働きを挙げましたが、この2種類の神経は身体に対して全く逆の働きをします。すなわち、交感神経は仕事をしたり、勉強をしたり、運動をしたりする時に適度の緊張をもって、頭脳も身体も一番働きやすい状態に整えてくれます。
一方、副交感神経は仕事や勉強、運動によって消費されたエネルギーを身体に蓄えたり、疲れをとってまた元気に活躍できるような状態に整えてくれます。
このように2つの神経は身体にとってどちらも大切な働きをしてくれています。しかし、不規則な生活や運動不足の状態が続きますと、いつどのように身体のコンディションを整えたらよいのか判断できず、結果的にどちらも働きが悪くなってしまいます。すると自律神経失調症状のだるい、頭痛がする、朝なかなか起きられない、ぜん息発作が起きやすいといった症状が出てきてしまいます。