ぜん息などの情報館

長時間作用性刺激薬β2刺激薬

気管支平滑筋のβ2受容体を刺激することによって収縮した気管支平滑筋の緊張を和らげる作用をもつ薬剤で、従来の短時間作用型β2刺激薬の作用時間が6~8時間程度であったのに対し、より長時間作用する。セルベント®(吸入薬)は12時間ごと、ホクナリンテープ®(貼付薬)は24時間ごとに使用する。発作予防のコントローラーとして、必ず抗炎症作用のある吸入ステロイド薬などと併用して使用する。長時間作用型β2刺激薬には抗炎症効果はないので単独で長期管理薬として使用しない。
セルベント®は気管支拡張効果が出てくるまでに時間がかかるので、急性発作の治療には使用しない。指示に従い、規則正しく吸入する。
ホクナリンテープ®は貼付してから4時間後ぐらいから気管支拡張効果が得られるようになる。効果が出るまで時間がかかるので、急性発作の頓用薬としては向かない。
経口薬のスピロペント®、メプチン®、アトック®、ホクナリン®などは比較的長時間作用性で、コントローラーとして使用されることがある。

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