大気環境の情報館

地球規模に広がる環境(かんきょう)問題

国内では、大気汚染防止対策が進展し、二酸化硫黄(いおう)(SO2)による汚染は著しく改善され、ほとんどの地域で環境基準が達成されました。これに対して、ちっ素酸化物(NOx)浮遊粒子状物質(SPM)の汚染は、環境基準の達成状況が低い水準のままでした。

このような状況を踏まえて、公害健康ひ害補償制度について見直しが行われ、その結果1987年に公害健康ひ害補償法が改正となり、大気汚染に係る指定地域はすべて解除されました。
指定地域の解除によって新たに患者の認定は行われないことになりましたが、健康被害予防事業の実施や大気汚染の健康影響に関する調査・研究などが実施されることとなりました。

また、自動車から排出(はいしゅつ)されるちっ素酸化物による大気汚染(おせん)に対しては重点的な対策(たいさく)が取られ、汚染(おせん)が著(いちじる)しい特定地域(ちいき)において排出(はいしゅつ)ガス規制を行う「自動車NOx法」が1992年に成立しました。

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