WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.45 2015年3月発行

小児ぜん息 その他のアレルギー特集:アレルギー児の安心・安全な学校生活のために 入学・進学のときに知っておきたいこと

アトピー性皮膚炎の場合

体育の後や校外学習のとき

  • 汗をかいても先生に言い出せない
  • 友達の前で薬を塗るのがはずかしい

薬を塗る場合は別室で塗らせてもらうなどの配慮を学校にお願いしておきましょう。

プールの授業や発汗後の処置などの配慮をお願いする

アトピー性皮膚炎のある児童・生徒がまず気をつけたいのは、プールの授業です。とくに腰洗い槽の水に塩素がたくさん入っているため、プールの前後はシャワーを十分に浴びてきれいに洗い流しましょう。アトピー性皮膚炎の症状が強い場合は、腰洗い槽には入らないことも考える必要があります。プールがある日は朝、家を出るときに保湿剤をいつもよりしっかり塗っておくことで、塩素の刺激を和らげることができます。また、目の周りは症状が出やすいのでゴーグルをさせてもらう依頼をするのもよいでしょう。

保健室にシャワー設備のある学校では、汗をかいた後や体育の後などに利用させてもらいましょう。シャワーがない場合は、濡れタオルでふき取るだけでも効果があります。その後、ステロイド剤や保湿剤を塗り、着替えることで症状の悪化を防ぐことができます。

今井先生からのアドバイスでした。

  1. (注)アトピー性皮膚炎の基礎知識については、環境再生保全機構パンフレット「ぜん息悪化予防のための小児アトピー性皮膚炎ハンドブック」で詳しく紹介しています。

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