公害健康被害補償・予防の手引

問13 汚染負荷量賦課金(4)

汚染負荷量賦課金の額はどのようにして計算するのですか。

納付義務者が納付すべき汚染負荷量賦課金の額は、納付義務者が排出した硫黄酸化物(SOx)の排出量に応じて算定することになります。1988(昭和63)年度以降に申告・納付する賦課金の額は、指定解除前の算定基礎期間(1982(昭和57)年から1986(昭和61)年までの5年間)における硫黄酸化物(SOx)の排出量(過去分排出量)を基本に、各前年のSOxの排出量(現在分排出量)も勘案して算定されます。具体的には、全国一律のSOxの単位排出量当たりの賦課金額(過去分賦課料率)にその事業者の算定基礎期間におけるSOx累積換算量を乗じて得た「過去分賦課金額」と、各事業者の所在する地域に適用されるSOxの単位排出量当たりの賦課金額(現在分賦課料率)にその事業者の前年1年間のSOxの総排出量を乗じて得た「現在分賦課金額」とを合算した金額を申告・納付することになります。
 なお、過去分賦課料率及び現在分賦課料率は、毎年度、政令で定められます。

(試算例)

  • ・算定基礎期間における SOx累積換算量 5万m3N
  • ・前年における SOx排出量1万m3N
  • ・過去分賦課料率500円/m3N
  • ・現在分賦課料率1,000円/m3N

賦課金額=50,000m3N×500円/m3N+10,000m3N×1,000円/m3N
 =25,000,000円+10,000,000円
 =35,000,000円

  1. 注1 SOxの年間排出量は、全暦年(1月~12月)の排出量ですが、年間排出量の算定については、一定の算定方法が定められています。
  2. 注2 SOxの累積換算量は、算定基礎期間における各年のSOxの年間排出量に地域に応じ各年ごとに政令で定める係数(換算係数)を乗じて換算した量を累積してもとめます。
  3. 注3 賦課金額の計算は、まず過去分賦課金額及び現在分賦課金額について1円未満の端数が生じたときは、これを切り捨て、次の両者の合計額について100円未満の端数が生じたときは、これを切り捨てることになっています。

換算係数

地域/SOx排出年 1982(昭和57)年 1983(昭和58)年 1984(昭和59)年 1985(昭和60)年 1986(昭和61)年
1 大阪ブロック
(大阪、豊中、吹田、守口、東大阪、八尾、堺、尼崎)
2.55919 3.06364 3.31894 4.14196 5.36290
2 東京ブロック
(東京19区、横浜、川崎)
1.54898 1.85431 2.00883 2.50698 3.24597
3 名古屋ブロック(名古屋、東海) 1.41429 1.69306 1.83415 2.28898 2.96371
4 四日市ブロック(四日市、楠町) 1.07755 1.20933 1.31011 1.63499 2.11694
5 神戸ブロック(神戸) 1.34694 1.61244 1.74681 2.17998 2.96371
6 千葉ブロック(千葉) 1.34694 1.61244 1.74681 2.17998 2.96371
7 富士ブロック(富士) 1.07755 1.28995 1.39745 1.63499 2.11694
8 福岡ブロック(北九州、大牟田) 0.94286 1.12871 1.22277 1.63499 2.11694
9 岡山ブロック(倉敷、玉野、備前) 0.94286 1.12871 1.22277 1.52599 2.11694
10 その他地域 0.14966 0.17916 0.19409 0.24222 0.31362

注 楠町は2005年2月から四日市市と合併

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