大気環境の情報館

移動発生源対策(低公害車)

低公害車・低排出ガス車の普及促進

従来のガソリン車やディーゼル車に比べて、窒素酸化物(NOx)粒子状物質(SPM)等の大気汚染物質の排出が少ない、または全く排出しない低公害車(電気自動車天然ガス自動車メタノール自動車ハイブリッド自動車)の普及促進も大気汚染を防止する上で有効な対策として注目されています。そのため公健協会(現:環境再生保全機構)をはじめとする様々な機関や団体が低公害車の導入支援を行ってきました。また、税制上の優遇措置も行われています。

なお、近年、乗用車を中心とするガソリン自動車やLPガス自動車等の排出ガス性能も大きく改善され、それらの低排出ガス車の認定制度も整備されています。このため、環境庁が設置した低公害車大量普及方策検討会の報告(2000(平成12)年10月)以来、従来の低公害車4車種に限定せず、これらの低排出ガス車を含めて一層の普及を図っていくことが必要であるとされ、国や地方公共団体・公的金融機関等で税制優遇制度・補助制度・融資制度などの導入支援が行われています。

更に、国等の機関では、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法:平成12年5月公布)」に基づき、自動車については低公害車(電気自動車、天然ガス自動車、メタノール自動車、ハイブリッド自動車、低排出ガス認定車)の調達を推進することとされています。

低公害車保有台数の推移

年度 電気 *1 天然ガス *2 メタノール *3 ハイブリッド *4 低燃費かつ低排出ガス車 *5 合計
平成2年度 1,037 21 139 0 1,197
3 1,285 49 147 8 1,489
4 1,541 123 185 38 1,887
5 1,946 243 301 72 2,562
6 2,300 421 309 128 3,158
7 2,500 759 336 176 3,771
8 2,600 1,211 327 228 4,366
9 2,500 2,093 313 3,728 8,634
10 2,400 3,640 289 22,528 28,857
11 2,600 5,252 224 37,719 45,795
12 3,830 7,811 157 50,282 62,080
569,170 631,250
13 4,725 12,012 135 75,216 92,088
2,081,379 2,173,467
14 5,600 16,561 114 91,200 113,475
4,472,323 4,585,798
15 7,677 20,638 62 132,516 160,893
6,962,491 7,123,384
16 8,468 24,263 60 196,770 229,561
9,466,721 9,696,282
17 9,928 27,605 26 256,644 294,203
11,916,351 12,210,554
18 9,421 31,462 26 342,379 383,288
14,032,865 14,416,153
19 9,358 34,203 20 *6 429274*7 471,493
16,018,282 16,489,775
20 8,850 37,117 17 *6 536473*7 582,457
17,649,597 18,232,054
21 8,473 38,861 10 *6 983831*7 1,031,175
19,522,602 20,553,777
  1. 注1)集計は、各年度末
  2. 注2)「合計」の上段は電気、天然ガス、メタノール、ハイブリッドの合計値。下段は全車種の合計値。
    (平成12年度以降)

出典:

  1. *1(社)次世代自動車振興センター
  2. *2(社)日本ガス協会
  3. *3(財)運輸低公害車普及機構
  4. *4(財)日本自動車研究所
  5. *5 国土交通省資料(低排出ガス認定制度は平成12年度から実施。軽自動車等は含まない。)
  6. *6(財)自動車検査登録情報協会
  7. *7(社)次世代自動車振興センター
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