ぜん息などの情報館

Q1-2 ぜん息重症度を簡単に判定する方法はありますか?

A1-2
近半年から1年間のぜん息発作の程度と頻度から症状のみによる見かけ上の重症度と、現在の長期管理の治療内容(治療ステップ)から、真の重症度を判断します。
 例えば、症状からだけ見ると年に数回、季節性に咳が出たり少しゼーゼーする程度の間欠型であっても、治療ステップが4なら、真の重症度は重症持続型と判定します。これは、長期管理薬を中止してしまうと、重症持続型の発作を生じるようになると推定されるからです。
現在の治療ステップを考慮した小児ぜん息の重症度の判断
  現在の治療ステップを考慮した重症度(真の重症度)
症状のみによる重症度(見かけ上の重症度) 治療ステップ1 治療ステップ2 治療ステップ3 治療ステップ4
間欠型
  • 年に数回、季節性に咳、軽度のぜい鳴が出現する
  • 時に呼吸困難を伴うが、β2刺激薬頓用で短期間で症状が改善し、持続しない。
間欠型 軽症持続型 中等症持続型 重症持続型
軽症持続型
  • 咳、軽度のぜい鳴が1回/月以上、1回/週未満。
  • 時に呼吸困難を伴うが、持続は短く、日常生活が障害されることは少ない。
軽症持続型 中等症持続型 重症持続型 重症持続型
中等症持続型
  • 咳、軽度のぜい鳴が1回/週以上、毎日は持続しない。
  • 時に中・大発作となり日常生活や睡眠が障害されることがある。
中等症持続型 中等症持続型 重症持続型 最重症持続型
重症持続型
  • 咳、軽度のぜい鳴が毎日持続する。
  • 週に1~2回、中・大発作となり日常生活や睡眠が障害される。
重症持続型 重症持続型 重症持続型 最重症持続型

(日本小児アレルギー学会『小児気管支喘息 治療・管理ガイドライン2012』より引用)

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