運動により誘発されるぜん息発作。冷たく乾燥した空気を吸入すると運動誘発ぜん息は起こりやすく、冬季に起こりやすい。また、ぜん息が重いほど起こりやすい。入念な準備運動(ウォーミングアップ)をすると発作は起きにくくなる。また、運動前にβ2刺激薬、DSCG、ロイコトリエン受容体拮抗薬などを服用すると予防でき、吸入ステロイド薬も日常適切に用いられていれば予防効果が得られる。発作が起こったら、直ちに運動を中止し、腹式呼吸を繰り返す。なかなか治まらない場合や悪化する場合は、β2刺激薬を吸入あるいは服用する。