ぜん息などの情報館

抗IgE抗体治療(オマリズマブ)

オマリズマブは、ヒト化抗IgEモノクローナル抗体であり、血中にあるIgEと結合することで、IgEと炎症細胞(マスト細胞や好塩基球など)の表面にある高親和性IgE受容体との結合を妨げ、結果的にIgEを介したアレルギー反応を抑制する薬剤である。これによる治療を抗IgE抗体療法という。有効性は高いが、月に1-2回皮下注射をずっと続ける必要があり、また高額であるため、その適応は難治性のアトピー型喘息に限定されている。全身の副作用として、まれにアナフィラキシーがあるが、それ以外は問題となることは少ない。

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