か行
- 化学伝達物質
- ケミカルメディエーター。広くは、細胞から細胞への情報伝達に使われる化学物質。アレルギー疾患では、気道炎症の際、その局所で産生されたり、遊走してきた白血球から放出される多様な生理活性物質をさす。例えば、ヒスタミンやロイコト [...]
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- 肩呼吸
- 呼吸困難が強度になると、あらゆる呼吸筋を動員しようとするはたらきが起き、肩の上下運動を伴った呼吸(肩呼吸)をするようになる。
- 寛解
- 病気が永続的または一時的に軽快すること。ぜん息は再発もまれではないことから、無治療・無投薬で症状がなくなった状態になっても、治癒とはいわず、 寛解と称することがある。日本小児アレルギー学会は、5年以上寛解を維持している状 [...]
- 陥没呼吸
- 息を吸い込むとき胸の一部が陥没する状態の呼吸。発作が小発作から中発作へ悪化し始めると、息を吸うときにのどの下(胸骨の上)や鎖骨の上が引っ込む(=陥没する)ようになる。さらに発作が悪化すると肋骨と肋骨の間も陥没するようにな [...]
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- 気管
- 喉と気管支とをつなぐ管。
- 気管支
- 気管から枝状に分かれ、気管と肺胞とをつなぐ部分。気管支は左右の気管支に分かれ、さらに分枝を重ねて次第に細くなって細気管支となり、肺胞につながる。気管支の内面は気管支上皮に覆われ、その下の粘膜固有層、粘膜下組織、気管支平滑 [...]
- 気管支炎
- 急性と慢性とがある。急性気管支炎はウイルス、細菌、マイコプラズマなどが原因で起こり、タンのからまる湿ったせきが特徴。乳幼児ではぜん鳴を伴うことがある。慢性気管支炎は、主な症状は長期(年3か月以上、2年以上)にわたる多量の [...]
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- 気管支拡張薬
- 収縮した気管支平滑筋を弛緩させ、気管支の空気の通りをよくし、発作を楽にする薬剤。交感神経刺激薬(β2刺激薬)とテオフィリン薬に大別される。
- 気管支ぜん息
- 気管支が過敏で、発作性に気管支の内腔がせまくなって空気の出入りが制限され、せきが出たりゼーゼー・ヒューヒューし、呼吸困難を繰り返す病気。
- 起坐呼吸
- 横になっていると呼吸困難が強まり、座位をとるか、後ろに寄りかかると楽になるため、この姿勢をとりたがる状態をいう。ぜん息発作が高度になると、横になっていられず、起坐呼吸を行うようになる。
- 気道炎症
- ぜん息の根本原因とされる。気道炎症があると気道過敏性が亢進し、気道収縮が起こりやすくなる。気道炎症が持続することで気管支壁の肥厚など気管支の構造的変化──リモデリングが起こり、ぜん息は重症化、難治化すると考えられている。
- 気道過敏性
- 気管支の刺激に対する反応性。ぜん息患者の気道は健常者の数倍から数十倍以上も敏感になっており、冷たい空気、運動など、ちょっとした刺激に対しても気管支が敏感に反応して容易に収縮し、発作を起こす。気管支で炎症が持続していると気 [...]
- 気道感染
- 気道がウイルス、マイコプラズマ、細菌などに冒されること。特にウイルス感染は発作を悪化または長期化させることがあり、ぜん息の人はかぜに対する注意が必要とされる。
- 救急外来
- 通常の対応では間に合わない病態に対応するため、医療機関に設けられている外来。ぜん息では、予期せぬ急激な悪化や医師に指示された治療を行っても改善しないことがよく経験される。救急外来が必要になった場合に備えて、平日の診療時間 [...]
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- 吸入ステロイド薬
- ステロイド薬は、現時点では、ぜん息治療薬として最も有効な抗炎症薬であり、また、β2刺激薬の作用を促進し、気道過敏性を改善する。吸入ステロイド薬は、通常の使用量では副作用は少なく、長期管理薬として利用することが推奨されてい [...]
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- 去タン薬
- 気管支腺から正常な粘液分泌を増やしたり、粘稠なタンを分解し、同時に線毛運動を亢進させ、タンを切れやすくする薬。
- 経口ステロイド薬
- ステロイド薬は、現時点では、ぜん息治療薬として最も有効な抗炎症薬である。しかし、ステロイドの内服による全身投与は副作用も多い。経口ステロイド薬を長期管理薬として利用するのは、重症でほかの薬でコントロールできない場合に限っ [...]
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- 抗IgE抗体治療(オマリズマブ)
- オマリズマブは、ヒト化抗IgEモノクローナル抗体であり、血中にあるIgEと結合することで、IgEと炎症細胞(マスト細胞や好塩基球など)の表面にある高親和性IgE受容体との結合を妨げ、結果的にIgEを介したアレルギー反応を [...]
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- 抗アレルギー薬
- ぜん息発作を予防し、抗炎症があり、長期管理薬として使用される薬剤。ぜん息に用いられている抗アレルギー薬は、(1)メディエーター遊離抑制薬(インタール®、リザベン®、ソルファ®、ロメット [...]
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- 抗コリン薬
- 吸入抗コリン薬は、ぜん息治療では、β2刺激薬に比べて気管支拡張作用は弱く、効果が出るのがやや遅く、心血管系への副作用が少ない。肺気腫を合併した高齢者ぜん息で特に有効とされる。運動誘発ぜん息に対して有効である。
- 好酸球
- 白血球の中の顆粒球のひとつで、ぜん息などのアレルギー反応の場に多数集まってくる。ぜん息では、顆粒から特殊なタンパクを放出し、気管支上皮を傷害する。同時に、種々の化学伝達物質を放出し、ぜん息の病態で大きな役割を果たしている [...]
- 呼吸機能
- 酸素を体外から肺を通して血液中に送り込み、二酸化炭素を血液中から体外に運び出す機能。
- 呼吸困難
- 動悸・息切れ・胸部圧迫感など、呼吸をするのが苦しさや不快を伴って意識される場合で、自覚症状である。激しい運動や、肺疾患、気道を閉塞する疾患、心疾患などが原因で起こる。ぜん息では中発作以上で認められる。
- コントローラー
- ぜん息をコントロールする薬のこと。発作治療薬(リリーバー)に対し、長期管理薬ともいう。 日ごろから、必要十分なコントローラーを使用しながら環境の改善をはかることにより、ぜん息発作を消失あるいは予防し、気道過敏性を改善させ [...]
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