小児ぜん息 基礎知識

もしかしてぜん息?<検査や診断>

何度もヒューヒュー、ゼーゼーするのはぜん息ですか?

ヒューヒュー、ゼーゼー(ぜん鳴)をくり返す、風邪をひいた後に咳が長引くときはぜん息の症状かもしれません。こうした症状が見られた場合には、いったん症状が治まっていても、医療機関を受診しましょう。ぜん息の診断は、診察やこれまでの症状、検査結果などにもとづいて行われます。

ヒューヒュー、ゼーゼー(ぜん鳴)をくり返す、風邪をひいた後に咳が長引くときはぜん息の症状かもしれません。特徴的な症状が見られた場合には、いったん症状が治まっていても、医療機関を受診しましょう。

ぜん息と診断されるまでmovie

問診や診察(症状の経過、家族のアレルギー、生活環境などについて確認します)、検査(血液検査・皮膚検査、胸部レントゲン撮影、呼吸機能検査・気道可逆性テスト・気道抵抗測定、呼気NO検査、気道過敏性テスト)を受けてぜん息の診断を行います

【動画】呼吸機能検査の流れ

症状の特徴や経過、治療内容などを詳しく医師に伝えましょうLet's TRY!

ぜん息の診断には特徴的な症状や治療内容などの情報が役立ちます。下のポイントを参考に症状を観察して医師に伝えましょう。受診時に明らかな症状がなくても、これまでの経過や検査からぜん息と診断されることがあります。

どんなときに咳が出る?
風邪をひいたとき/寝入り/明け方/運動した後/梅雨や台風の時期/大笑いしたとき
どんな音がする?
ヒューヒュー/ゼーゼー/ゼロゼロ/ゴロゴロ
(息をすうとき/はくときのどちらか?)
咳の強さの程度は?
眠れない/しゃべれない/息苦しい
咳以外の症状は?
発熱/鼻水/おう吐 など
治療内容や効果は?
吸入して治った/飲み薬を1ヶ月飲んだ
いつごろから?
生後○ヶ月ごろから/1ヶ月前から
どのくらいの頻度?
月に1回/年に数回

症状が出たときの様子を動画で撮影しておくと良いですね。

ぜん息の診断や治療の評価のときに行われる主な検査

ぜん息の診断のために、診察や問診の他に補助的な検査をすることもあります。一部の検査は悪化因子の同定、重症度評価、治療効果の判定などのためにくり返して行います。

アレルギー検査(血液検査)・・・小児ぜん息はアレルギーが原因であることが多いので、血液検査でダニ、ペットなどへのアレルギー(抗原特異的IgE抗体値)を調べます。悪化因子を同定し回避することで、ぜん息の発作予防や軽症化にもつながります。

アレルギー検査でぜん息の悪化因子がわかれば、発作予防にも役立ちます。

呼吸機能検査・・・年長児では呼吸機能検査で気道の状態(狭くなっているか)を調べることができます。呼吸機能検査はぜん息の診断に用いられるほか、治療がうまくいっているかどうかの評価にも用いられます。

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