用紙申告の手続

排出ガス測定の一般事項(E様式及びb様式共通)

記入上の注意

排出ガス中のSOx濃度、O2濃度及び排出ガス量の測定については、次の事項に注意してください。また、この一般事項からE様式及びb様式の内容に記載されている排出ガス量は、すべて乾きガス量をいいます。

排出ガス中のSOx濃度の測定

(1) 測定値の取扱い

a. 原則として複数回の測定データの平均値とします。
b. 測定値の有効範囲は、±10%程度を目途とします。

(2) 試料の採取方法

a. 1工程の期間が明確な場合
1工程の期間内とし、測定値は、この期間の平均値とします。ただし、1工程が非常に長時間にわたる場合は、測定に実際上の困難が伴うので、測定時間としては1工程を適切に代表するような期間を選んで行うものとします。
b. 1工程の期間が不明確な場合
操業状態時における排出ガス中のSOx濃度が平均的濃度として把握されるような時期において、概ね次のような採取時間と回数によって行うものとします。
採取(吸引)時間 採取回数
20分以内 5回程度
20分~40分 4回程度
40分~60分 3回程度
60分以上 2回程度

なお、連続分析機器等で排出ガス中の二酸化硫黄濃度(以下、「SO2濃度」という。)を測定している場合は、連続測定値のうち、連続測定値より平均を算定した値を用いてください。

(3) 試料の採取位置及び採取点

試料の採取位置及び採取点については、JIS Z 8808(排ガス中のダスト濃度の測定方法)の4.(測定位置、測定孔及び測定点)及びJIS K 0095(排ガス試料採取方法)の3.(試料ガスの採取位置、採取点及び採取口)によってください。ただし、JISによる測定が困難か又は不適当な場合(例えば、等速吸引不能など)は、他の適切な方法で測定してください。

(4) SOx濃度の分析方法

SOx濃度については、JIS K 0103(排ガス中の硫黄酸化物分析方法)による硫黄酸化物(SO2+SO3)の分析方法を用いてください。ただし、硫黄酸化物(SO2+SO3)とSO2との比が一定であり、その比率がわかっている場合には、二酸化硫黄を分析することによって硫黄酸化物(SO2+SO3)濃度を求めてください。

硫黄酸化物(SO2+SO3)の分析方法は、JISに定められていますが、20ℓ採取の場合の標準的測定濃度範囲は、中和滴定法70~2800ppm、沈殿滴定法140(光度滴定の場合は50)~700ppm、比濁法5~300ppm、イオンクロマトグラフ法0.5~290ppmとなっていますので、濃度及び妨害成分に応じて分析方法を選択してください。
なお、標準的測定濃度範囲より低濃度の分析を行う場合には、イオンクロマトグラフ法によって分析してください。

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