小児ぜん息 基礎知識

災害時への備え

災害に備えて何をすればいいですか?

災害時には症状を悪化させる危険因子が増えて発作が起こりやすくなります。気管支拡張薬、長期管理薬、処方内容の記録などを避難時に持ち出せるように、事前に準備しておきましょう。

災害時には症状を悪化させる危険因子が増えて発作が起こりやすくなるので、気管支拡張薬、長期管理薬、処方内容の記録などを避難時に持ち出せるように、事前に準備しておきましょう。

災害に備えて準備

災害時には医療機関も被害をうけ、薬や医療器具だけでなく、これまでの治療内容を記載したカルテの情報も失うことが考えられます。派遣された医療チームに治療歴や病状について説明できるようメモを作ったり、緊急避難用に予備の薬やお薬手帳の控えを入れるなど日頃から災害に備えておくことが大切です。

  1. 今使っている治療薬や発作の頻度やどのような状況で起こりやすいのかなど、説明できるようにしておきましょう。
  2. 緊急避難袋に予備の薬とお薬手帳の控えや病状のメモ、周囲の協力を得るために活用できるパンフレットなどを入れておきましょう。
  3. 発作が起きたときにどうしたら良いか、対処方法を普段から覚えておきましょう。
災害時にはこんな対策をしましょうCHECK!

対策1
長期管理薬を毎日続けましょう

災害時には環境の悪化により発作が起きやすくなります。
可能な限り長期管理薬を続けましょう。

  1. 長期管理薬はできる限り続けましょう。
  2. 発作をくり返すようなときは、早めに医師に相談しましょう。
  3. 電源がなく、吸入器が使えない場合には、エアゾールタイプの吸入に変更しスペーサーを使ったり、紙コップで代用して毎日の吸入を続けましょう。

対策2
発作の引き金になるものを避けましょう

災害時にはアレルゲンや刺激物質などが増え、環境はとても悪化します。
それらを吸い込まない工夫をしましょう。

マスクをしたり、手洗い、うがいを励行したり、寝具の手入れをするなどできる範囲で対策をとりましょう。避難所などでは、タバコやたき火の煙、ペットなど発作の原因に接触する機会も増えますので、それらに近づかないようにしましょう。

対策3
周囲にぜん息のことを理解してもらうようにしましょう

災害時は環境の悪化と心理的ストレスなどから発作が起こりやすい環境にありますし、強いぜん息発作は命に関わることもあります。
悪化因子への対策や発作のときの対応や救急受診など周囲の協力が不可欠です。

“災害時のこどものアレルギー疾患対応パンフレット”
(日本小児アレルギー学会のホームページよりダウンロード可能)を活用しましょう。

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