
すこやかライフNo.43 2014年3月発行
子どものアトピー性皮膚炎のための体の洗い方、外用薬・保湿剤の塗り方実践法
皮膚を洗うときには、石鹸をよく泡立て、その泡で洗います。泡は洗浄力の目安です。泡立っている=洗浄力がある、と考えることができます。また、泡には皮膚の汚れをはがし取って包み込む働きがあるとともに、クッションとなって摩擦による皮膚への刺激を少なくする働きもあります。
逆さまにしても落ちないくらいの、きめの細かい、しっかりとした泡を作りましょう。
ここでは、4通りの泡の立て方をご紹介します。どの場合も、たっぷりと泡を作りましょう。
きめの細かい泡を作ったら、その泡をたっぷりと使って体を洗うのがコツです。
ただし、泡をつけただけでは汚れは落ちません。しっかりと手ですみずみまで洗いましょう。
関節はしわが多く、しっかり洗ったつもりでも、洗えていないことが多い場所です。しわを伸ばして洗いましょう。
タオルで体を拭くときは、こすらずに包み込むように拭きます。
湿疹があるときに、子どもにまかせると、タオルで掻いてしまうことがあります。そのようなときは、拭いてあげるようにしましょう。
必ず石鹸を泡立ててからたっぷりのきめの細かい、しっかりとした泡で、手で洗いましょう。
石鹸が目に入ってしまうのでは、と子どもの目のまわりを洗えない方がいます。しかし、しっかりとした泡であれば、目に泡が垂れ込みません。石鹸がついたまま子どもが目を開けても、まつげが泡を避けてくれます。目をこするときやシャワーをかけるとき、子どもは必ず目を閉じてくれますので、怖がらずに目の周りも丁寧に洗いましょう。
皮膚を傷つけてしまうことがあるので、洗うときは手でしっかりと洗いましょう。何か道具を使いたいときは、その道具を自身の顔に頬ずりして感触を試してみましょう。痛い、ざらざらするなどと感じる場合は、使わないこと。
泡をつけただけでは汚れが落ちません。しっかりと手で洗いましょう。また、石鹸の流し残しがあると荒れる原因になってしまうので、しっかりと洗い流すことが大切です。