
すこやかライフNo.43 2014年3月発行
子どものアトピー性皮膚炎のための体の洗い方、外用薬・保湿剤の塗り方実践法
乳児や幼児のアトピー性皮膚炎の治療は、保護者が主役にならなければうまく進みません。しかし、子どもが成長してからも「よくなった症状がまた悪化してしまうのではないか」などが気になり、なかなか子どもに任せられない、あるいは、子どもに任せっぱなしで「悪くなるのは子どものせい」という保護者もいらっしゃいます。これでは、子どもの自立につながりません。
子どもの成長にあわせて徐々にひとりでも体を洗ったり、軟膏を塗ることができるよう、段階的に子どもに任せる範囲を広げていくことが子どもの自立につながります。
まずは、子どもが軟膏に興味を持ったり、自分で塗りたがったりしたときがチャンスです。下図のような順序で、子どもに任せる範囲を広げていきましょう。ただし、子どもに任せっきりではなく、子どもの様子を見守り、仕上げ塗りや、きちんと塗れているかのチェックは忘れずにしましょう。このとき、ほめながらチェックしてあげるのが、子どもの自立をうながすポイントです。