WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.43 2014年3月発行

COPD現場レポート:肺機能測定1,029人でギネス世界記録™ 達成「COPDの疑い」は測定者の16.4%

スパイロメータによる肺機能測定について

測定時間

  • 5分~10分程度

スパイロメータでわかる主な数値

  • 肺年齢と「詳細コメント」を自動的に出すオートスパイロメータの写真努力肺活量(FVC):限界まで息を吸って、できるだけ速く一気に吐き出したときの空気量
  • 1 秒量(FEV1.0):限界まで息を吸って、できるだけ速く一気に吐き出したとき、初めの1秒間に吐き出された空気量
  • 1 秒率(FEV1.0%):1秒量を努力肺活量で割り算したパーセンテージ。この値が70%未満であれば、COPDが疑われる
    (詳しくは基礎用語をご覧ください)

検査手順

  • ①鼻をクリップでつまんで、空気が漏れないようにした後、スパイロメータのマウスピースを口にくわえる
  • ②最大限に息を吸った後、口にくわえたマウスピースにできるだけ速く、勢いよく吐き出す

イラスト 

 

検査結果の見方

オートスパイロメータから打ち出されるレシートの例※機種によってはグラフが表示されます。 検査結果〔FEV1.0 による肺年齢/ COPD 評価〕 肺年齢:65 歳(+20 歳)〔コメント〕COPDの疑い<要経過観察/生活改善>軽症COPDの疑い。現段階で自覚症状がなくても放置すると重症化する恐れがあります。専門医による再検査が必要です。*評価は目安ですので、最終的には医師の診断を要します。 ●肺年齢 肺年齢とは、結果数値を基に同性同年代で同じ身長の人の数値の平均と比べて、それより上か下かを「年齢」に置き換えたものです。実年齢より肺年齢が上であれば、肺の健康状態が悪いとすぐにわかります。●評価コメント:●詳細コメント 異常なし:肺疾患の可能性は低いです。同性同年代の平均値に比べて数値がよく、今後も定期的な呼吸機能検査を続けて健康を維持してください。 境界領域(現時点では異常なし):同性同年代の平均値に比べ数値がやや悪く、今後も定期的な呼吸機能検査を続けて注意してください。 肺疾患の疑い(要精検):COPD の可能性は低いですが、同性同年代の平均値に比べて数値が悪く、他の肺疾患の疑いがあります。専門医による再検査が必要です。 COPD の疑い(要経過観察/生活改善):軽症COPD の疑い。現段階で自覚症状がなくても放置すると重症化する恐れがあります。専門医による再検査が必要です。 COPD の疑い(要医療/精検):中等症以上のCOPD の疑い。専門医による再検査が必須です。適切な治療を早期に行うことで症状を改善し、疾患の進行を抑制することができます。この2つが「COPD の疑い」です!

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